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2009/06/25

◆日経平均は205円高の9796円と続騰。23日の米国株は、ボーイングが連日の大幅安で足を引っ張られたNYダウこそ4日続落したものの、FOMCが予想の線で終了し米国債入札は順調に推移、SP500種指数が続伸し、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発と堅調だった。加えて、円が1ドル=96円台央と1円弱円安に進んだことも後押し、主力株を中心に指数先物が先導して上げ幅を拡大。14時過ぎには280円高までみた。  値上がり銘柄数は1部全体の85.2%とほぼ全面高といえる1452銘柄(日経平均指数銘柄では88.4%にあたる199銘柄)、値下がり数は181(同18)、変わらずは64(同8)。日経指数先物が戻りを先導したことが読み取れる。主力輸出株を中心に指数先物が先導する格好で上昇したのは、海外ファンドが6月決算を控えて期末株価を持ち上げたいとの見方がもっぱらだった。

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◆前週に長大上ヒゲの小幅陰線足を引いた環境関連思惑材料株GSユアサ(6674)だが、今週に入り反抗らしい反抗もなくおとなしく上値が切り下がっている。きのうきょうと25日移動平均線に接近したところで反発しているが、この間、信用需給が急速に悪化に向かっていることが懸念される。信用売り残株数のピークは6月5日の3992万株(同日の買い残は2565万株、貸借倍率は0.65倍)、それが、23日現在では売りが3234万株、買いが3381万株で貸借倍率1.05倍と<株価が下がるなかで売り残株数が減少し、買い残が増加する悪い流れ>となっている。もし、仕掛け的な動きで急騰する場面があった場合、いったん、手持ち株は売却したい!

◆岡野バルブ(6492)は24日、今09年11月期上半期業績予想の増額修正を発表した。営業利益は従来予想の6億6500万円から前年同期比9%減の9億2000万円に増額、減益幅が大幅に縮小した。主力のバルブ事業で原発向け新設バルブなどが伸張、海外では中国向け大型受注案件が生産、売上を牽引した。メンテナンス事業も、各原子力発電所の大型定期検査工事が予定通り本格化し、順調に推移した。株価は2月につけた年初来高値を更新した。ほぼ5カ月に及ぶ800円を中心とした重い上値関門を突破したことで、新たな上昇波動入りが期待される。

◆農機関連2社クボタ(6326)、井関(6310)がそろって年初来高値を更新。25日付け日経新聞朝刊が、「農機各社が中国市場の開拓を本格化させる」と報じたことが材料視されたもの。中国政府が補助金を引き上げたことから農機の需要が伸びているというから、相場はまだまだ止まらない筈だ。クミアイ化(4996)など農薬関連株も堅調だ!

◆介護関連株星取表は4勝3敗1分。ニチイ学館(9792)985円まで切り返し分割後高値。当欄期待のメッセージ(2400)は4日続伸し、16万円を付け月初からのボックス上放れ。昨秋の上場来安値からの長期上昇相場が始まったばかり!?●出光興産 (5019)は24日、韓国液晶パネル大手LGディスプレーと有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)分野で戦略的提携すると発表したことが買いを集めた。高性能有機EL材料を提供し、デバイス構成などの提案を行うことで、ディスプレイ業界のリーディングカンパニーを顧客として確保するという。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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