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2011/02/01

◆2月最初の日、日経平均は前日比36円高の1万274円と3日ぶりに反発した。円は米国で一時1ドル=81円台後半と4日以来の高値をつけ、東京市場でも81円台後半に続伸した。しかし、ユーロが利上げ観測に対ドル、円で上昇(円安)したうえ、米国株はシカゴ地区製造業景況感指数の高い伸びや個人消費の拡大並びに企業業績好調を背景に反発した。加えて輸出関連企業を中心に国内企業の好業績、増額修正発表が相次いでいることから、買い優勢の展開となった。もっとも、NYダウは28日の下げ幅166ドルに対し31日の戻りは41%だったのに対し、日経平均は2日間で241円下げた割に、戻りは16%足らずと極めて限定的だが・・。1日付け日経新聞では、1月末までに4−12月期決算発表企業で今期経常増益見通しは52%と9月中間期末の予想を5%上回ったと報じ、決算記事が紙面を占領し始めた。4−12月期が前年同期比大幅増益でも、前7−9月期比で減益だったり、通期予想の増額修正がないとかアナリスト予想を下回っている・・と売られることもあって、日経報道で「増益」=株高につながると言い切れないところが悩ましい。

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◆アンリツ(6754)は27日に発表した4−12月期連結営業利益が前年同期比2.3倍の43億円に急拡大。通期営業利益を前期比42%増の65億円予想に増額した。10年末に次世代規格LTE(LongTermEvolution3.9G)サービスが日米で始動した。大手証券では、「今後、世界の通信キャリアはLTEサービスを開始してくる。当面はデータ通信の利用となるが、11年下期にはLTE対応の携帯電話が登場すると予想される」と指摘、LTE用計測器で「長期における成長路線に向けて突き進む」と評価した。開発用から量販用計測器に移る過程で、売上高は従来の同社では考えられない水準に拡大するとの期待が膨らみ株価を押し上げる!?株価はこの日後場に19日の昨年来709円を更新。07年2月以来3年ぶり高値水準となった。08年秋には172円に沈んだが、07年春以前の水準に復活したと宣言してもいい水準に戻ってきた。ウォッチングを開始、買い場を探したい。値動きの軽さ、貸借倍率1.16倍とひっ迫。スクリーン(7735)と同様の感覚で高く評価したい。

◆マクドナルド(2702)は1999円と昨年8月以来の終値2000円割れとなった。1月12日に200日線を割れた後は200日線割れが続いている。また、週足ベースでは、09年3月以来ここまでがっちりと下支えしてきた52週線が7円下に迫ってきた。注意深くウォッチングを続けたい。●先に記したサイバー(4751)はこの日一時24.24万円と06年5月以来の高値をつけた。既に、20万円の手前にあった頑強な水準を突破したここからは、さらに上値を目指す展開が予想されていい!●一方、再生医療関連株で注目のセルシード(7776)はこの日28日高値から550円安まであった。バイオベンチャーとして荒っぽい相場が続くのは想定も、その幅たるや大。発表で舞って、調整相場に至る。●ならば、再生医療関連で、経常利益最高益更新が続く科研薬(4521)はもっと期待される。細胞シート再生医療医薬品のひとつ「歯周組織再生シート」の臨床研究実施計画は昨年12月に厚労省で了承済み。申請準備中で12年の上市予定だ!!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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