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2007/06/22

◆値下がり銘柄数1033に対し値上がりは546。日経平均株価は前日に7年ぶり高値に買われたこともあり、利益確定売りが優勢となった。高値圏で気になるのは、売買代金が10日連続で3兆円を下回ったこと。<株価の順調な上昇もしくは新値追いには出来高、つまり、買いエネルギーが大きいことが要求される。しかし、いっこうに膨らんでこないことは、失速する可能性があるということだ>。この日、アジア・太平洋の開場市場16の星取表は2勝14敗(バングラデシュは休場)だった。上げたのは香港とマレーシアのみ(それに、日本の新興3市場・2部市場はそろって上昇)。中国が再び3%超の大幅安となったのだ。「政府が元高を容認した」との観測が広がったことが主因のようだ。いずれにしても、中国株の高値波乱、不安定さが震源のひとつであることは間違いない。一方、米国株も直近、値動きが荒っぽくなってきた。世界的な金利上昇傾向に、国際商品市場の動向などヘッジファンドがらみの不安定要因の発生が懸念材料視されはじめた、要注意である。

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◆DRAM市況の回復が言われた半導体関連株が堅調。今年大発会初値を天井に、大きく下げたアドテスト(6857)などが続急伸した。一方、不動産株は、「新金融街特区」関連株の象徴として買われた「東証」の大家さんで、近辺にオフィスビル数棟を保有している平和不(8803)を除き全面安商状となった。大手銀などもそろって急落した。一方、1年半にわたり悲鳴をあげ続けた新興3市場・2部市場はそろって上昇基調を強めた。昨日、大証・ヘラクレスに上場したマネーパートナーズ(8732・ヘラ)が、上げ下げはあったものの、ストップ高し、なお、ストップ高カイ気配で1万株強の買いものを残した。そして、きょう新規公開したネットインデックス(6634・ジャス)、インフォテリア(3853・マザ)は買い気配のまま終り、初値は週明けに持ち越した!■本欄14日号で新興市場をとりあげ、個別銘柄では、ソフトバンクの携帯電話を専売するベルパーク(9441・ジャス)「飛び乗り、飛び降りを奨める」とした。やっていること(ビジネスモデル)が単純で分かりやすいうえ、ソフトバンク携帯の新規契約数がぐんぐん伸びてきており、今12月期業績が2ケタ増収大幅増益見通しだったことがポイントだった。また、年初来の好チャートも強気を後押ししたが、飛び降りする必要がないくらい「着実な」上昇パターンとなっている。PERも19倍台となお割安感ガ強い。暴騰局面まで強気を堅持すべきか。

◆原子力関連株物色人気が広がってきた。ブッシュ米大統領が21日、温暖化対策を念頭に最大30基建設へ、許認可を加速すると表明したのだ。重工(7011)、東芝(6502)がコアだ。筆者年間注目株の東芝プラシス(1983)は決算発表の4月27日以来の4ケタ回復。きょうは一息ついた岡野バルブ(6492・東2)にきょう上場来高値を更新したトウアバルブ(6466・東2)、高値圏でモミ合う日製鋼(5631)、11年ぶり600円台乗せ目前の日ギア(6356・東2)。二次冷却用ポンプの米国シェアほぼ100%の帝国電機(6333)、原発用メカニカルシールの国内シェア6割のイーグル工(6486)・・先の長い話なのだが、市場の先取り(理想買い)は急だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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