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2006/06/15

◆「相場の世界は知ってしまえばお仕舞い」といわれる。14日に発表された5月の米国の消費者物価は予想を上回り6月のFOMCでの利上げは必至となった。また、地区連銀報告では景気判断を下方修正した。しかし、あれほど消費者物価の上昇に臆病だった株式市場なぞ、どこか別の市場の話といった風に、米国株は大きく上昇した。「既に、6月だけでなく8月の利上げさえ株価は織り込み済み」なんてコメントさえ紹介されていた。米国発の世界同時株安は米国株が上げに転じることで始末されたかのように、アジア(下げたのは韓国、台湾などは引けにかけ反落に転じた6カ国)では10カ国・地域市場が上昇した。東京市場は1%台の反発で、インドは6.89%の大幅反発となった。続いて始まった欧州市場も前日を上回っての前半が終っている。■平均株価は4月7日が中期上昇第2波動の天井となっており、現在は修正波動のなかにある。海外高に押されてどこまでリバウンドするのかを試す局面と捉えるべきであろう。ちなみに、平均株価も、NYダウも52週移動平均線に対しマイナス・カイ離している。いずれにしても下げ過ぎの反動高局面に入った。さて、5月高値から一気に52週線割れに落ち込んだNYダウ。米連銀は「経済拡大が続いていたが、4月から6月にかけて減速の兆しが見られる」と指摘する。ここで考えられるのは、人気落ち目のブッシュ米大統領が11月の中間選挙目指し、現在が最も暗く、11月に向け徐々に上向いていくように景気押し上げ策を打ち出すかどうかということ。願わくば、イラク・フセインを倒した時の弁舌に近い得意げな顔をまた見なくてはいけなくなりそうだが・・、マーケットは大喜び?

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◆15日、TOPIX33業種の中で下げたのは3業種。水産と医薬品などディフェンシブセクターだ。おかげでロート薬(4527・大)は1140円と3日続落。武田薬(4502)もまた3日続落し、昨年4月のスタート時点以来ほぼ1年ぶりに200日線を割り込んでしまった。医薬品についてはきょうの日経朝刊トップで「政府は薬価引下げを毎年やる」と報じたことが嫌気されたもの。しかも、有利になるはずの後発品メーカー株まで下げるとは如何に?一方、東証マザーズなど新興市場が活況差を取り戻すなか、新日科学(2395.マザ)はじわり続伸。1800円台前半の200日線を上抜けば追撃買いとなる。一方、ロート薬(4527)はここ6日間で4日目の200日線割れ。これではまだ打診買いの域を出ない。が、中期買いのチャンスはすぐにやってくる。●日水(1332)は3日続落だがきょうは25日線を意識して下げ止まった。

◆ハイテク株なら、本欄は当然、浜松ホト(6965)だ。光応用分野が拡大し最高益大幅更新見通しにある。4〜5月と会社稀有核を上回って推移している。同社売上高は866億円だが、8〜10億円前後の小物製品の集合体であり、世界レベルの技術の積み重ねが収益力を押し上げているのだ。4〜5月高値の3770円を頂点とする上値関門にこれから挑む!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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