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2007/05/24

◆中国・上海B株指数マイナス7.97%、シンセンB株指数マイナス4.41%と外国人投資家も取引に参加できる2つの株価指数が大幅下げとなった。きっかけは、グリーンスバーン前米FRB議長が23日に「(中国株は)いずれ劇的な収縮に見舞われるだろう」と指摘したからだという。彼が言ったから下げたのだろうが、こんなことなら誰でも言える。例えば、「不動テトラ(1813)は3月の2ケタ台からきょうの231円まで2カ月間で株価倍化超を達成しているが、いずれ大きな波乱に見舞われるだろう」というのと同じだから。一方、中国の代表的な指数の上海シンセンCSI300指数は0.49%の下げにとどまった。中国の急落を見て、日本市場では、TOPIX大型株指数、100インデックス及び日経ジャスダック平均が堅調だったほかは下げに転じた。引き続き、本欄は上げ下げしながらも上昇基調は不変と見ている。■もっとも、ここで踏ん張ってこそ新・市場体温計なのだが、ソニー(6758)は、午後に下げ幅を拡大、7000円を割り込む急反落となった。以前の新日鉄(5401)はもっと強い相場が続いたことから見れば、「ソニーらしい製品を持ち合わせていない」ソニーはやや線が細い。が、まだがっかりすべきではない。現在、トヨタ自(7203)は200日移動平均線との攻防戦が続いているが、新日鉄は25日線、75日線に下支えされた粘っこく上昇基調抵抗を続けている。

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◆6月6日〜8日、ドイツで開かれるサミットで、安倍首相は地球温暖化対策を含む環境問題で、「自らの考えを述べる」とつたえられたが、どうやら原発推進を前面に押し出したいようだという。ただし、議長国のドイツは原発を炭酸ガス低減の切り札とする考えはなさそうだが・・。それでも、「原発はクリーンエネルギーだ」という変な兜町流解釈で、原発関連株を再び担ぎ出そうとする動きがあるという。高値圏で頑強な東芝(6502)、日製鋼(5631)、そして、メンテナンス市場の大きさから本欄強気の岡野バルブ(6492)の動きに期待したい。そして、新たな中期注目株にプラント向けポンプ受注の好調が2ケタ成長を促す帝国電機(6333)を指名。中期的には2010年代央の米原発向け需要が期待できる。

◆直近17年ぶり高値で頑強な相場が続く島津製作(7701)は09年3月にかけ利益面が2ケタ成長し、1株利益62円となる。1150円には割高感が乏しい。強気継続。

◆活発化しているのが、国内勢同士のTOB(株式公開買い付け)や買収合戦。ここから市場を活発させる動きを鮮明化させよう。何が飛び出すか?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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