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2013/12/10

◆海運株は「円安」進行と外航バラ積み船運賃の総合指数である「バルチック海運指数」の上昇を帆に受け、株価上昇するパターンが基本と考えている。企業業績の押し上げ要因だからだ。しかし、今年5月以降は、2指標とも下値切り上げパターンに変化はないものの、株価は両指標の動きになかなか同調した上昇にならない、上昇パターンが鮮明化してこない!米国では、9日も地方連銀総裁などFRB高官が相次ぎ、量的金融緩和に前向き発言するほど、米景気の先行きに自信を持ち始めたと伝わってきた。海外で円が対ドル、ユーロで続落基調となっており、対ユーロでは2008年10月以来、5年2カ月ぶり円安を付け、対ドルでは103円台に下げてきた。また、バルチック海運指数は9日、7ポイント高の2183ポイントと上昇し10年11月24日以来の高水準に上昇した。■加えて、この日の日経新聞朝刊は、「(資源や穀物を運ぶ)ばら積み船運賃上昇、中国向け鉄鉱石輸送が堅調」と報じた。反応を見ていたが、郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽(9107)とも小幅もみ合いに終始した。上放れに向かう動きがなかなか鮮明化してこない。5月高値時の信用期日は終了しているのに。●もっとも、焦ることはないだろう。郵船、商船三井とも中期相場を示唆する26週線沿いの上昇基調が続いており、川崎汽も26週線が巻き返しつつあり、長期線の52週線が下から迫りつつある。米国景気の勢いから、今春以来の上値ネックライン突破までが買い場と見て、ウォッチングしつつ拾っていきたい。

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◆当欄で出番が増えている3Dプリンター関連セクターも、国内勢に新たな刺激要因が発生してこないことが気になる。しかし、マーケットで気付かないなかも技術開発は日進月歩と捉え、次ぎの動きを見据えていきたい。当欄では、2月、5月の上値にチャレンジする格好となっているMUTOH(7999)を相場的にはトップ銘柄候補とする。●群栄化(4229)は7月高値に対し、11月安値までの下げ幅が大きいうえ、10月以降は500円を挟みもみ合う格好となっていることから、急展開期待銘柄としてウォッチングを続け、その時を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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