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2012/02/10

◆NYダウは昨年5月高値を突破した後だけに、好材料に対しても動きが鈍くなった?3日の好調な雇用統計発表に156ドルの大幅高で反応した後は、1万2800ドル台でのもみ合いが続いている。9日発表の米新規失業保険申請件数は予想を下回る好結果。そして、世界の金融・資本市場で話題の中心となってきたギリシャでは、財政緊縮政策で政府と与党の合意が(時間はかかりすぎたが)なんとか成立。第2次救済策を受けるに必要なハードルは乗り越えた。しかし、ギリシャが抱える宿題は重く、乗り越えるべきハードルは高い。9日開催のユーロ圏財務相会議ではギリシャ支援決定に至らず、欧州株、米株とも上値は限定的だった。しかし、NYダウは大幅ではないが着実に下値を切り上げる展開となっている。超金融緩和策を背景に景気は欧州やアジアよりも良好だ。欧州連合(EU)など高債務国を抱えてその対応策に悩まされ続けていることもない。しかし、昨年5月高値を突破したからといってどんどん上値を追っていけるほど、まだ米国経済には余裕はない。テクニカル的にも、1万2000ドル水準が頑強かどうか試すような調整局面があって当然だ。1万2000ドル処には13週移動平均線、26週線、50週線がそろっている。米国の超低金利継続がどこまで着実な経済成長をもたらすのか、金融・資本市場はその影をどう映し出すのか・・はまだわからない。が、通常ベースの調整だと、1.2万ドル台が頑強な下値サポートラインとなるはずだ・・・。

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◆この日、東京市場では、円が対ユーロ、ドルで続落した。が、直近で日経平均が9000円台を回復していたこともあり、輸出関連セクターなど景気敏感株も利益確定売りが優勢となった。当欄で取り上げることが多い内需関連株は、値上がり業種の大半を占め、値下がりした業種では下落率が小さかった。●マクドナルド(2702)は一時2095円があって、14円高の2088円引け。なんとか、26、52週線を前に切り返し、1月第1週以来の13週線回復だ。想定以上の決算ではなく、微かな増益での連続最高益更新と市場の反応には違和感がある。日経などが「過去最高を更新」と強調したことが後押しした?来週も13週線を上回って終るのが一番いいのだが、当面は52週線さえ割り込まなければよしとしたい。●前日に「押し目は買い」としたトリドール(3397)だが、この日「丸亀製麺」がロシアに進出との日経報道?に一時891円の昨年来高値を付けたものの、結局、小安い850円台の終値。1月20日前後はまだ710円台だったのだから、利益確定売りがあって不思議ない。●Uアローズ(7606)が一時82円高の1730円まで上げ11年7月に付けた昨年来高値を2円だが更新した。紳士・婦人服と雑貨の小売店を全国展開するが、7日発表の11年4−12月期連結経常利益は前期比33%増の103億円で着地。同社では、「商品・販売・宣伝の強化による利益成長を狙う」が、連続2ケタ経常利益増でPER14倍台。今期予想売上高経常利益率は9.5%だ!テクニカル面は、リーマン・ショック後の09年3月安値471円を基点とした52週線沿いの長期上昇基調が続いているが、今期予想PERはなお14倍台にとどまる。外国人持株比率は10年9月の12.8%から11年9月には17.4%に上昇。浮動株比率が1ケタ台というのが難点だが、改めて、買い場を探しウォッチングしよう。昨年7月高値をクリアしたことで、昨年11月安値1316円からの

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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