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2012/09/07

◆「金融緩和期待」が米国商店(欧州本舗もそうか)の金看板。6日に米国で発表された経済指標は順調だった。8月ADP雇用統計では民間部門雇用者数が予想以上に伸び、8月ISM非製造業景況指数は上昇した。7日には米雇用統計が発表されるが順調との見方が広がった。そして、世界の投資家・投機家が待望したように欧州中央銀行(ECB)が南欧国債購入時の枠組みを発表、無制限かつ不胎化されるとしたことからスペイン、イタリアの国債利回りが低下。欧州株の大幅続伸に続きNYダウなど米国株も急伸した。NYダウ終値は5月の高値を更新し、09年3月のリーマン・ショック後安値を基点とした上昇基調が続いていることを確認した。欧州の盟主ともいえるドイツの株価指数DAXは2011年5月のリーマン・ショック後の終値高値7527に対し6日に7167まで戻してきたところだ。が、NYダウは6日に1万3292ドル引けとなり今年5月高値を更新。07年の過去最高値1万4164ドルを目指す構えが整った!?

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◆日経平均は前日比191円高の8871円と大幅続伸し、ほぼ1週間ぶりに8800円台の終値となった。その理由はNYダウと同じだ。しかし、ECBが短期債を無制限購入しかつ不胎化される魔法のような手法が、当事国を救済することになる?喜ぶのは世界の投機家や投資家、そして、為政者とその周辺だけだったりして!それにしても、NYダウはリーマン・ショック前の最高値を見上げているのに、東京・日経平均は、1989年末に付けたほぼ23年前の高値3万8915円の何分の1?しかも、10年4月の高値1万1408円を見た後、上値が切り下がるチャートから抜け出せていない・・。現在、海外投資家の日本株売買金額シェアは6〜7割を占めている。戦後日本の成長を牽引した製造業の衰退がいわれるなか、新たな進路、指針は?・・

◆当欄も、さまよえる旅人となりつつある感じが消えないが、あせらず、透明度が薄れてきた目やインターブレイン、皮膚感覚で見つめ直しつつ歩んでいくことにしよう。幸い、個別銘柄で戦えるのは魅力。当然、全体の動きに左右されるが、焦らずぼちぼち行きましょッい。先にも記した当欄長期注目銘柄のシスメックス(6869)は8月28日に付けた3780円の株式分割落ち後高値からきのう6日安値3410円まで一気に下落。きょうは145円戻した。これは単なるリバウンドとみて手は出さず、ここからなお下値切り上げ型チャートが続くのかどうかをウォッチングしたい。●また、週足ベースでリーマン・ショック後安値を基点に52週線を下値サポートラインとしてきたマクドナルド(2702)が52週線沿いの上昇基調を刻んでいくのかもフォローしていこう。まず、週明けにも発表される8月度既存店売上高動向に注目したい。ここで失速となれば、株価も失速する?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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