2015/01/14
◆14日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比291円75銭安の1万6795円96銭と続急落し、4日ぶりに1万7000円台割れ。前日に続き朝方から売りが先行し、後場前半に下げ幅を縮める場面はあったが、1万7000円台は届かず下げ幅を拡大する格好に。13日の欧州主要株式市場はそろって続伸も、NYダウは3日続落。NY原油は一時1バレル44.20ドル台まで下落。景気鈍化懸念からLME銅、アルミ先物など商品先物も下落基調は止まず、穀物も下落・・とリスク回避姿勢が一段と強まった。結果、円買い圧力が強まり、ヘッジ人気のNY金先物続伸基調も続きNY金先物は1トロイオンス＝1234ドル台と昨年10月22日以来の水準に上昇した。そして、円も対ドルで117円台前半と12月17日以来の、対ユーロでは138円台前半と昨年10月31日以来の円高水準・・と大幅に3日続伸展開に・・。結果、日経平均指数採用銘柄では85.3％の192銘柄が下げ、全銘柄では75.9％の1413銘柄が下落した（上昇したのは365にとどまった）。25日平均騰落レシオは前日比3.9ポイント下がり84.4と3日続落して昨年10月31日以来の低水準に下げた。■業種別株価指数では全33業種中30業種が下落、3業種が上昇した。値下がり率1位は海外市況安が嫌気された非鉄金属で4.13％の大幅3日続落、2位は鉄鋼2.97％の大幅続落、3位も保険2.68％の大幅続落・・。 一方、値上がり率1位には前週末に3日ぶり小反落となった海運が1.67％の急反発で入った。円続伸も、引き続き国際原油価格の続落、安値更新を材料視された。2位には医薬品1.16％。3位陸運0.77％と4位空運0.75％高は原油安も材料視された？そして、5位サービス0.68％高と続いた。期待は、年金積立金管理運用独立行政法人(ＧＰＩＦ)買い、もしくは、日銀の上場投資信託(ＥＴＦ)買い！昨年秋の逆転劇の再来だが・・。
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◆そんななか、昨年来高値銘柄数は前日比29増の65と大発会以来の6日ぶり高水準となった。当欄がらみの内需関連では、●サカタのタネ（１３７７）、日ハム（２２８２）や●アリアケＪ（２８１５）など食品や花王（４４５２）。武田（４５０２）など薬品、イオングループのドラッグストア・ツルハＨＤ（３３９１）、●クスリアオキ（３３９８）、ユニ・チャーム（８１１３）。外食チェーンの●サンマルク（３３９５）、●トリドール（３３９７）、幸楽苑（７５５４）、サイゼリヤ（７５８１）など外食、そして、京成（９００９）と●ＯＬＣ（４６６１）・・が更新した。■上記のサイゼリヤは13日に発表した第1四半期（9-11月）連結決算は、売上高が前年同期比9.8％増の324.57億円、営業利益は65.1％増の12.79億円大幅増益だったことが買い材料視された。国内出店数減やユニ・チャームに続きアジア市場で新規出店し知名度が高まる。通期売上高は従来の前期比7.9増の1355億円予想、営業利益は29.4増の71億円予想を据え置いており、先行き再増額修正期待も高まる可能性も。●クスリアオキも連騰し最高値を更新中。も積極的で優位性を存分に発揮している。１２月度の既存店売上高も５％を超える伸びを示し６カ月連続で前年実績を上回るなど好調が続いている。また、同社は新規出店に傾注していることから、成長性をみるうえで全店ベースでの評価も重要となるが、１２月は全店ベース１６．６％増と高水準の伸びを継続。●コスモス薬品（３３４９）は、前日の上半期決算で営業利益が86.3億円と前年同期比8.5％減益だったが、会社計画70.5億円を大きく上回った。9-11月期に2％だが増益に転じており、通期増益予想の達成確度は高まっていきそうだ。