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2005/10/25

◆TOPIX業種別株価指数33のうち、下げたのは医薬品1業種。米次期FRB議長の決定を好感し米国株が急伸したことを受け、東京市場もほぼ全面高となった。誰でも良かったとは言わないが、この決定が1週間も続けて市場に好感され続けるとは思えないが、さてどうか。「効率的市場仮設」がある。好材料が出れば瞬時に好感し買っていき、悪材料が出ればその影響力に応じて売られ株価に織り込まれ適正な水準に落ち着くという仮説と理解しているが、あすの米国市場が連騰するにはきのうの急騰によって市場心理が大きく好転するか、新たな買い材料の登場が必要となる。一方、東京市場は目下、調整期間中。前日、米WTI原油先物が下げて空運株が買われるのは分かるが、石油・鉱業、資源開発・プラント株まで高いということは、直近で下げていたことから全般高をみて買戻しが入ったというべきか。市場の信用売り残株数は膨れ上がっている!後場に入り平均株価の上値が重くなったが、一段上へ買い上がるにはエネルギーが不足しているということか。あすまた改めて、買いあるいは売り材料に応じて買ったり売ったりすることになる。

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◆本欄はこれまで調整期間は3〜5週間とみてきた。この見方からいえば、既に高値の週から3週目に入っており、そろそろ買い場探しをしたいところだが、それには、市場エネルギーの復活が必要となる。30億株近い出来高、2兆5000億円以上の売買代金が続くかがポイント。もっとも、全般調整があるなしに関わらず上げ下げしながらも上値を追い続ける銘柄もある。◎筆者が以前本欄で自動車メーカーと言えないといった三菱自(7211)だ。きょうは自動車関連株は好展開だったが、きょうも年初来高値を更新し一段高に進んでいる。ロスカット売りをセットしての短期売買に好回転が続いている。中期投資にはとてもむかないと二の足を踏む筆者には手が出せない。◎一方、知友から囁かれた含み資産関連株テアトル(9633)は割り切って買ってみるのも一手ということができるから不思議。きょうも高値を更新した。「仕手集団リーダーと特定個人がドッキングして手掛けている」と囁かれたに過ぎない。が、それから既に100円上の水準となっている。効率的市場仮説とは無縁の信用需給きっ抗株。調整色の強い中でなお買いエネルギーを吸い寄せているようだ。不動産関連株が人気を持続していることも買いを誘っている。

◆マザーズのバイオ・ベンチャー株ではアンジェス(4563・マザ)が91万円台まで買われた後高値波乱となった。次は、下値を切り上げてきたそーせい(4565・マザ)であろう。ここから強気で買っていこう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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