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2015/07/29

◆29日の日経平均株価は前日比25円98銭安の2万302円91銭と小幅ながら4日続落した。朝方は、前日のNYダウや独DAX指数など欧米株がそろって6日ぶりに反発したことを受け買いが先行したが、その後、利益確定売りに上値を抑えられる格好となり2万200円水準でもみ合うまま前場を終えた。中国株が4日ぶり反発展開となったことから後場には若干上げ幅を拡大したものの2万300円を挟んでのもみ合いに終始した。前日取り引き終了後に、中国景気減速からスマフォ向けの金属ケース加工用小型機械の需要減少見通しから今期業績見通しを減額修正したファナック(6954)が2470円安と大幅続落し、同様に通期減額修正発表の東京エレク(8035)も851円の大幅反落となり平均株価を押し下げ、関連銘柄の足を引っ張った。もっとも、業種別株価指数では値下がり10業種に対し、値上がり23業種と倍超となり4日ぶりに値上がり業種が勝り、また、値上がり銘柄数920に対し値下がり847と4日ぶりに値上がり銘柄数が勝ったのだが、指数寄与率の大きな銘柄の下げっぷりがこれを上回った格好に!

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◆去る10日昼時間に今2016年2月期第1四半期単独決算公表した首都圏で家電・家具・雑貨など品ぞろえ多彩のリサイクル店展開をするトレジャー・ファクトリー(3093)は、同決算は前年同期比16.6%増収、12.5%営業増益と好調な決算だった。「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは15日付けリポートで、好調決算は、生活防衛意識の高まりに加え訪日外国人の需要から既存店が好調に推移したことが背景だと指摘。 計画比上振れたことを受け、増収減益見通しだった上期業績予想を増額し13.4%増収、5.6%営業増益とした。しかし、通期業績見通しを据え置いたことをネガティブと見て事前に買った投資家が売却したことから決算発表後に株価は急落した。 しかし、同アナリストは、前年度も第1四半期決算で上期決算を増額修正し、上期決算ではさらに増額修正としたが通期は据え置いた。そして、第3四半期決算公表時にようやく通期を増額修正し、着地ではさらに上乗せとなった。今期の同社も、6月既存店が高水準であることから、パターンとしては昨年と同様のパターンが期待される。現時点のPERも増額修正含みで26.3倍と成長率が高い割にリーゾナブルな水準と考えられる・・と指摘。目先筋の売り一巡後は再度注目されると思われると記した。 5月株式分割後は、今月の突飛高はあったものの薄商いのなか1400〜1500台のもみ合う展開で終始している。05年2月期からスタートの同社、09年2月期に6.8%減益となった他1期を除き2ケタ増益推移にある。株式分割落ち後の株価は中勢上昇展開となっており、この底ばい展開は「買い」で打診買い、動意付いて追撃買い・・と二段、三段買い作戦で臨みたい。

◆2020東京オリンピックを控え、アシックス(7936)の株価が走っている。24日には3575円の最高値。全般波乱シーンでは、今期控えめ業績予想の同社株を拾いたいものだ。●4ケタ相場狙いの東急(9005)もまた軟調シーンを拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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