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2014/07/18

◆ヤオコー(8279)が16日に6130円の上場来高値を付けた後、下げに転じ3日続落。15日まで7連騰するなど、4月11日の直近安値4360円(長期的には2011年3月安値2101円から3年超の長期上昇)から大幅に水準を訂正したのだから、3日続落があっても不思議はない。ここからの調整期入りを買い場探しの時としたい。埼玉地盤の食品スーパーだが、前14年3月期連結決算は売上高が前期比10.6%増の2741億円(期初予想は2659億円)、営業利益は9.2%増の119.9億円(同114億円)、1株利益355.4円(同317.4円)。売上高は10年3月期に前の期比18億円(0.9%)減となったものの、今期は5.3%増の2887億円と5期連続最高更新予想。営業利益は26期連続増益(連結決算は06年3月以降、単独を併せて)予想にある!■月次売上高は消費増税前の3月は10.9%増と駆け込み需要で増加。しかし、4月も1.5%増となった。ここ数ヵ月ではもっとも低い伸びとなったものの、増税直後にもかかわらずプラスだったことは特筆すべき、と「日本の問屋は永遠なり」の著者で知友アナリスト有賀泰夫氏は同社決算フォローで記した。そして、5月は6.1%増、6月は5.0%増とそれ以前の伸び率を上回って推移しており、食品スーパーの常識を超える状況ではないかという。ちなみに、有賀アナリストによれば、同社の既存店売上高と日本スーパーマーケット協会加盟企業の2011年1月以降の平均値推移を比較すると、ほとんど同社の月次売上が上回っている!そして、この1年間は同社の伸び率が差を拡大しつつある!有賀アナリストが示した強さの秘密は次の機会に記すことに。なお、みずほ証券は今週14日付けで投資判断「買い」を継続し、目標株価を5600円から6700円に引上げたという。その見解を聞いてみたいものだ・・。確かに、増益率は3期連続ヒトケタ台予想と高くない。また、今月初めて6000円台を付けたばかりであり、利益確定売りが出やすくなっている。全般波乱展開のなかでは深押し場面があっても不思議ない。まずは、じっくりと様子を窺っていくこととしよう。なによりも、目先狙いの資金が入りそうにない銘柄だというのが良い!

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◆当欄2年目の主戦銘柄プリマハム(2281)は270円台を覗いて、3週連続で260円台引け・・、260円台固めが期待されるが、さて、どうか。昨年5月とは違い腰が据わってきたか?新聞報道を見た短期資金が入りやすい銘柄というのが難点だが、ジリジリと下値を切り上げていく間に、短期資金は逃げて行き、徐々に上昇ピッチが鮮明になっていくとの見方は変わらない。●また、住友林業(1911)も月足ベースのチャートを眺めつつ三角保ち合い離れを期待しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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