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2013/05/23

◆直近の当欄には覇気がないとの指摘があったが、マンネリズムに陥った感はあった。看板がプリマハム(2281)ではネ、との指摘も受けた。内需系を中心に銘柄を広げてきたが、この日、日経平均一気に1143円安の1万4483円となり今月9日以来2週間ぶり安値水準となった。下落幅は2000年4月以来の大きさで、7.3%安という率は歴代10位だ。前日に07年12月28日以来5年5カ月ぶり高値を付けるなど、ほぼ一本調子でここまで快調に上昇してきた。しかし、「崩れる時はいつも、突然かつ一気!」がマーケットの常。それが、この日、ついに我々の目前で繰り広げられた。22日のNYダウは、バーナンキFRB議長の議会証言を受け、「緩和縮小」観測から反落した。しかし、朝方の日経平均は一時1万6000円にあと60円弱と迫る場面があった。が、11時台に中国が発表した5月の景況感悪化に加え、国内長期金利が1%台に上昇してきたことが嫌気されたもの。ゆっくりと下げ幅を広げはじめて、大引けにかけしだいに下げ幅が拡大していったのだ。「アベノミクス相場」は嵐のなかにはいった!?それはそうであろう。叩かれてこそ育つというもの。本物になるようにとアベノミクス相場は初めての試練の時を与えられたのであろう。

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◆直近の当欄は、新たな紹介銘柄が少なくなっていた。なにしろ、日経平均は昨年11月13日の8619円で始動、今朝は1万5942円と取引時間中の年初来高値を付け、85%の大幅上昇が実現したのだから、エネルギー補給をしないまま、「もっと上を!」というほうが、「無理」ではないか?引き続き、中国経済の不振が懸念されている、世界経済には懸念材料だ。上海総合指数は2200ポイント台でのもみ合いが続くが、飛躍するポーズには至らない。そして、日本の長期金利上昇は欧米市場に刺さったトゲとなる可能性が大だ。また、アベノミクス相場も、第1の矢「金融緩和・円安期待」から、第2の矢「財政出動」に続き、直近では、第3の矢である「成長戦略」に関連する農業、医療、インフラ輸出物色に入ってきたところだ。当欄もいましばらく、論点を整理しつつウォッチングしたいところだ。株価の波乱期は、投資家にとっても自分の相場感を養う最高のシーンだ。ショーボンド(1414)は3500円水準にある26週移動平均線を中心に、上は13週線の3680円前後、下は26週線の3400円を「買い目標株価」に設定してウォッチングしよう。●また、先に紹介した「買参権」を持つ居酒屋チェーンの一六堂(3366)は、4月の年初来高値913円から人気後退、700円割れ状況となっている。が、ここからなおチェックしていこう。4月に暴騰場面があっただけに、634円の13週線を前に下げ止まるかどうかウォッチしていこう。● 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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