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2006/02/15

◆「さてはて どうした」? ついこの間まで、あまりの相場の強さに「イヤハヤ ナントモ」(すごい相場だ)といっていたものだが、ここにきての乱高下する相場をみて、かつて永井 豪漫画のファンだった筆者の口から飛び出した言葉だ。(この相場は)「サテハテ ドウシタ」(漫画「イヤハヤ南友」に登場するイヤハヤ家の宿敵サテハテ家)と思わず言いたくなるほど方向感を失った展開となっている。きょうは前場しっかりの展開だったが、後場の寄り付き直後から株価指数先物主導で急落相場に転じた。TOPIX業種別株価指数33の内で高かったのは4業種のみ。うち、水産・農林、パルプ・紙、銀行株は後場引けにかけ上げ幅を縮小する展開となり、証券のみが終日、高値圏で推移したにすぎない。■当然、下げた理由がいろいろ上げられている。きのう本欄で、メリルリンチ証券による2月のファンドマネージャーズ調査によれば、海外投資家は「日本株はもはや最も強気の株式市場ではない」とみているようだと紹介したが、この調査についてもきょうの下げの要因のひとつとして語られていたが、ではファンドマネージャーは答えた通りに行動しているかは別物。世間に語る前に、行動していることはよくある話だ。そして彼らが、大きく下げたところから買い始めていたなんてこともよくある。また、相場は1月中旬に続く雪崩現象だけにネット・携帯関連株やバイオベンチャー株を抱えて雪の中にうずもれてしまった投資家も多そうだ。

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◆15日にバーナンキ米FRB議長が就任後初めておこなう議会証言を前に落ち着かない市場関係者がずいぶんいたようだ。また、17日のGDP発表で日本経済の順調さあるいは盲点が判明した後、東京市場は新たな上方展開にむかってスタートするのか、下げを加速するのか注目したい。いずれにしても、本欄は8日付けの記事以来、強気のトーンを落としており、腰の引けた見方をとっている。また満足に銘柄紹介をしていない。新たな見方について模索しているからだ。■それでも、トヨタ自(7203)は小幅ながら上場来高値圏で3日続伸している。◎デンソー(6902)は直近上値がわずかずつだが切り下がっているが、14日間で1000円弱上がった後なのだから当然だとみよう。◎岡谷鋼機(7485)は薄商のなか急反発した。9日の上場来高値2400円からきのうの安値1960円まで急反落した反動高にすぎない。引き続き突っ込み場面では拾っていきたい。

◆双信電機(6938)は、日本ガイシ傘下の情報通信向けを主力とする電子部品メーカーだが、1月31日に05年4〜12月期(第3四半期)業績を発表。9カ月累計では減収大幅経常減益だったが、10〜12月期だと前年同期比12%増収19%増益と好転した。2月9日に1630円を付け昨年9月の高値を更新した後、全般安もあり軟化しているが、業績好転に支えられ再度上値を展開が期待できそうだ。今後何度となく本欄で紹介していく予定である。日足などの動きに注目していただきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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