バックナンバー

2015/08/25

◆日経平均株価は前日比733円98銭安の1万7806円70銭と大幅安と6日続落した。1万8000円台割れは2月17日以来ほぼ半年ぶりとなる。中国発の市場不安が連鎖、前日の欧米市場も欧州が大幅6日続落、米NYダウも大幅に5日続落となり、円はNY市場で1ドル=118円台と大幅に4日続伸し、東京市場でも大幅続伸で始まったことから、朝方から売りが先行。前場後半から後場前半にかけては、昼頃に円が上げ幅を縮小する場面があり、日経平均は1万8800円台前半とプラス場面となるも、1時半過ぎから売り直される格好となった。中国発の市場不安が一段と拡大し、商品・証券・金融市場不安が連鎖する格好となっている。何がきっかけとなり、反転展開を迎えることが出来るか?証券時代にある会合で何度かレクチャーしてくれた講師の一人で、日経編集委員の滝田洋一氏は、先に、「中国発の市場不安が世界を覆っている。商品価格は崩落し、株式市場は日本も巻き込む下げの連鎖がおきている。中国を主役とした世界の成長物語は、見直しを余儀なくされているようだ」と記し、資源国を中心とした新興国の金融緩和期に積み上げたドル建て負債という爆弾は、中国の低迷と共に外貨収入が落ち込み、一方、ドル高による負債の重圧が重しとなる。国際通貨危機の発火点はここがポイントか。中国発の「一路一帯」はまた、金融危機の連鎖経路でもあると指摘。勢い、国際金融市場はドル持ち高を減らそう。日本の円高・株安・・の背後にあるのはこんなリスクへの警戒感である」と指摘した・・。ここは、ディーリングに徹するか、長期買い場探しで自分得意の銘柄群をウォッチングして様子見、機を窺うか様子見しすることにしたい。

PR : リアルタイムで「買い信号」点灯銘柄をスクリーニング。


◆ダイキン工業(6367)が5日続落した。日経平均指数採用銘柄とあって、朝方には、昨年11月以来の7000円台割れ、6900円とび台まで下げ2日連続で年初来安値を更新した。その後、昼休み時間を挟み日経平均がプラス推移となるなか、同社株も朝方の安値から500円を超えて切り返し反発する場面があったものの、日経平均株価が再び下げに転じると、同社株失速、下値が切り下がる格好となり、長期相場を示唆する24ヵ月移動平均線をも割り込んで終ってしまった。5月に9758円の上場来高値を付けたばかりとあって、中国発の世界同時株安展開から世界市場が抜け出せないと、同社株の先行きは厳しくなるばかりか?ただ、今月6日発表の2015年4-6月期連結経常利益は前年同期比16.7%増の615.37億円と2ケタ増。北米・東南アジアでの販売店拡大、生産コスト抑制、エアコン販売の伸び、円安効果もあって海外子会社の業績が伸びた。中国での日本向け家庭用エアコン生産委託は止め、今期中の国内生産移管により需要に対応するとの観測報道もある。証券時代最後の工場見学となった同社だけに今年5月最高値が近すぎかつ、上値のしこりから戻り待ちの売りも出てきそうだが、全般さらに波乱となれば、長期相場を示唆する52週移動平均線にこの日タッチしたここから、同社株の見切り売り、急落展開があれば、買って出たい。

PR : 誰よりも早く!業界初の「分足テクニカル・スクリーニング」。


魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

愛用のチャートソフトはSTOCK BOARD

リアルタイムチャート

スクリーニング
STOCK BOARD
2週間お試し受付中!
メールマガジン

アナリストレポート「魁」など有力銘柄情報を配信〜トレーダーナビ

   

メルマガバックナンバー

powered by まぐまぐトップページへ