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2009/10/09

◆日経平均は前日比183円高の1万16円と4日続伸し、9月30日以来7日ぶりに1万円台回復した。8日の米国市場では、新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、アルコアの決算も予想外に黒字となり、発表された景気指標、企業業績が期待以上だったとして、ドルを売って高リスク通貨を買う動きが続き、ドルは主要通貨に対し続落。つれて、NY金先物(12月限)が3日連続で最高値を更新したほか。NY原油先物が2ドル以上の大幅反発、銅先物、主要3穀物も上昇・・と商品市況は揃って上昇し、株価を押し上げた。この流れを受け、東京市場も輸出株が揃って好人気となり、直近で大きく値下がりしていた証券株及びその他金融株が急反騰し日経平均は高値引けとなった。

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◆来週発表予定の米国企業決算で注目したいのは、13日で半導体世界最大手のインテル、14日、JPモルガン・チェース、15日、グーグル、半導体のAMD、IBM、ノキア、ゴールドマン・サックス、シティグループ。16日、ゼネラル・エレクトリック(GE)、バンク・オブ・アメリカなど。特に、金融機関の決算が注目される。

◆今週は、「米国株が高いから日本株も高い」といった相場だった。来週は12日が祝日で休場、4日間の取引となる。NYダウは、景気回復期待感に添う形で市場予想を上回る経済指標が続き、今週発表され始めた企業の7−9月期決算も市場予想を上回ったことがもう一段上を買う材料とされ、強い動きを重ねて上昇してきた。■自分の背よりも高くなった石積みの上に、さらに、石を積み上げようとすれば、自分が高くなるのが一番だ。株価でいえば、1株利益が積み上がっていけば、株価は上昇しても「割高感」は生じないし、割安感が生まれる。

◆そして、日本企業は、20日前後から発表が本格化する4−9(7−9)月期決算が堅調なことを確認でき、10ー12月期以降の業績にどのくらい期待を持つことができるかが最大の注目点となる。特に、製造業。輸出セクターにどのくらい上積みを見込めるかがポイントとなりそうだ。円高が利益押し下げ要因になるだけに、あけてみないと分らないが・・。今の東京市場はまさに浮き草、「米国株、為替そして外国人投資家次第の相場」が続く?いつ、一本立ちできるかははっきり分らない。

◆前号で取り上げた豊田合成(7282)は100円高の2670円で終ったことで、26週移動平均線、及び、週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限が下値支持線となる確率が高まった。2758円にある13週線を上抜ければ、週足ベースでは青空天井となる?LED(発光ダイオード)関連銘柄のコア銘柄として、上期決算の発表が予定されている今月30日前後に株価波乱がありそうだが、それまでに、上値を試す動きが期待できそうだ。■上昇基調が続く日本電産(6594)、6月中旬から続く350円前後の上値ネックライン突破を期待してもいいチャートが出来あがりつつあるスクリーン (7735)も併せて引き続き注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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