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2013/03/27

◆3月27日は3月決算企業の権利・配当落ちの日。この日は、日経平均株価は前日比22円高の1万2493円と反発した。3月期配当権利落ち分が90円前後あり、実質は110円高といえる。26日の米国市場では発表された景気指標の好調を背景にNYダウが急伸し2日ぶりに史上最高を更新した。南欧株が大幅続落したものの主力欧州株式は反発した。加えて、海外為替市場で円が反落した流れに、「日銀が国債買い入れ拡大へ新購入目標を設ける」との日経新聞朝刊トップ報道もあり、東京でも円は対ドル、ユーロで反落し、朝方から買いが先行した。■しかし、キプロスへの金融支援でユーロ圏は合意したものの、なお、欧州債務問題の先行き不透明感は強い。26日もギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなど債務懸念国の株価は大幅続落しており、火種はなお燻っていることに引き続き留意したい。ユーロ売りの円買いに働きやすいから。スペイン株は直近4日間とも下落し計5.1%の続落、イタリアは1勝3敗で計3.2%の下げ、ポルトガルは1勝3敗で2.9%の下げ、ギリシャは休日明けの26日に5.3%の4日ぶり大幅反落だった。南欧株・為替安は円高につながりやすく、米国株、日本株にプレッシャーをかける。

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◆国土強化関連として新年にかけ人気化した道路関連株、建設株は調整色が強い。が、全般相場に留意するなか、改めてここから注目したい。テクニカル面から見ると、例えば、●大成建(1801)は11月安値201円から1月高値304円まで5割高、その後、250円台までみて、260円前後でのもみ合う展開となっている。注目は中期相場を示唆する26週移動平均線が250円台まで上げてきたこと。時価にあと10円と迫ってきた。ここから、日々の安値と移動平均線をチェックし、26週線が下支えし始めるかに気を配りたい。●26週線が下に控えており、13週線に下支えされ上値をうかがっているのが当欄注目株であるショーボンドHD(1414)だ。1月高値3630円はHD化後の最高値だが、国土強化計画を背景に首都圏の高速道路など新設だけでなく補強修復工事は拡大一途。上昇基調をなお継続するか注目したい銘柄である。なお、下値は26週線の3000円前後がひとつのとっかかり。52週線は2630円水準に控えている。■プリマハム(2281)は25日線が接近するなか、225円を付けるなど3日続伸。7日の97年以来16年ぶり高値235円から一息ついているところだが、全般波乱シーンがあるまでウォッチングしていくべきか?200円台そこそこの株価だから、先行き変身相場期待とあって、いつ買ってもいいのだが、やはり、買った後、すぐに全般相場にツレ安ではいい気はしない。打診買いはいつだって良しであるが、買い増しは動きを見つめた後にしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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