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2006/04/20

◆米国株は、企業業績が好不調分かれるなか、「景気を過度に萎縮させぬよう、5月の利上げを最後に利上げ打ち止め観測」がいわれ、二進一退の動き。原油価格、貴金属・非鉄など国際商品の高騰やまずもこちらは依然不思議な楽観論の中にある。一方、新興市場からの個人投資家離れが続いている。新規公開銘柄の公開後の動きは散々だ。筆者の中長期推奨銘柄で携帯端末向け情報配信のインデックス(4835・ジャス)はきのう、2月中間連結経常益が増益見通しから一転、減益になったようだと発表したことで株価は一時ストップ安に売られた。また、きょう後場、大証ヘラクレスのUSEN(4842・ヘラ)は今8月期連結経常利益が、従来予想比75億円未達の10億円になると発表。株価は330円安の2310円まで売られ04年12月下旬以来の安値水準となる場面があった。上記2社とも新興市場では主力株。それでなくともライブドアの退場などで新興市場銘柄に対する警戒感が強まっているなかでのことだけに、唐突の業績大幅減額修正発表に警戒感は増すばかりだ。携帯・通信関連株などの下げでマザーズ市場、ヘラクレス市場は連日で大幅下落。市場が落ち着くにはまだまだ時間が足りないようだ。■筆者注目では、コネクト(3736・マザ)も先に今8月期連結経常損益の赤字転落見通しを発表、あすにも上場来安値40万円を割り込む可能性がでている。中期強気は変えないが、売られても切り返す強さが戻るまでインデックス株とともにウォッチングしたい。

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◆同じく強気の東急(9005)も、今07年3月期は3期ぶりに営業減益となりそうだと報じられた。ただ、株価は4月5日と6日の急騰時にあけた805円と833円の間にあいたいわゆる「窓」を埋めるほどには下げることはなかった。このまま底堅い動きがつづくようだと、来るべき「渋谷ルネッサンス」を買う相場への準備が進むことになる。足元の動きに注目したい。■また、UFJニコス(8583)は21円安でとどまったものの4ケタ攻防戦が続き、OMCカード(8258)はローン貸し出し金利引き下げが一部で報じられ158円安の1809円まで叩かれる場面があった。18日の金融庁主催の懇談会では、上限金利を利息制限法レベルの20%に引き下げる可能性が高まったという。そして、消費者金融だけでなくクレジットなどにも適用されるとの見方が広がり、OMCカードの下げが加速した。ただ、「ポスト小泉でトップを行く安部普三内閣官房長官は貸金業に対しニュートラルなスタンスの発言をしており、9月の内閣改造後の人事で、金融庁のスタンスがこれまでと違った方向に進む可能性も残っている」との見方もある。アイフルの全店営業停止は連休明け直後の3日間。その後、いったんノンバンクが売り叩かれることは減る?

◆中国の米製航空機商談から炭素繊維など航空機材関連株が急動意。ただ、現在、航空機用炭素繊維の納入実績があるのは東レ(3402)のみ。きょう改めて株価が急騰したのは筆頭株主が東レで、炭素繊維の一貫体制を構築したサカイオーベ(3408)。あす以降の思惑人気拡大に期待したい。また、17日付紹介の宇部興(4208)や市場体温計銘柄ソニー(6758)の今期液晶テレビ倍増販売計画にも期待は大きい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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