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2008/07/24

◆東証1部の値上がり銘柄数は1553。全体の9割に達した。TOPIX業種別株価指数は33業種中、30が上昇。下げたのは鉱業、石油・石炭、その他製品の3業種のみ。米大手金融機関の4〜6月期決算発表が終わり、米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)などに対する米政府の支援策がまとまったことで「過度な悲観人気が後退」。米国株が反発し、世界の株式市場に安堵感がひろがったからだ。5〜6月の戻り高値から大きく下げていた市場に、買い戻しやリバウンド狙いの買いが先行したのだ。一方では、個人消費や企業決算にとって暗雲となっていた原油価格の高騰は急ブレーキがかかり、穀物価格も下落。投機資金はドルや株式市場に向かった。もっとも、直近の世界株式市場の急騰は、大きく下げてきた結果に対する反動高であり、買い戻しが原動力だ。「(株価は反発は)米企業業績が良くて、あるいは、米住宅市場が改善した」からではない。<過度な金融不安が後退した>ものの、市場心理はうつろいやすいもの。米住宅市場は依然として回復してはいない。米金融不安も続く。原油価格のちょっとしたぶり返しでも驚きおびえる場面が予想される。日本では金曜日引け後に、不動産関係を中とし企業の破たん、民事再生法の適用申請の発表が懸念される状況になりつつある。短期的な、先物主導の買い戻し相場がどこまで続くかは不明。また、急ピッチの上げに対する警戒感も高まろう。前号で原発関連株では日製鋼(5631)、燃料電池車関連株では新神戸電(6934)、GSユアサ(6674)、古河電池(6937)を取り上げ、注目とした。が、新神戸電は23日に発表された4〜6月期連結業績が好調裏に着地したものに、引けにかけ下げ幅を拡大する始末。一方、古河電池は年初来高値更新・・。幸い、チャート好転で紹介の古河電工(5801)は年初来高値に迫った。が、金融株、不動産株などの買い戻し相場には及ばなかった。

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◆日本スピンドル(6242)が、14円高の324円と高値引けで11日の直近戻り高値320円を突破し、6月5日の年初来高値346円を窺う構えだ。15日に、75日移動平均線が200日線を上抜くゴールデン・クロス(GC)を示現。中勢上昇基調入りを鮮明にしたが、23日には、7月に入り初めて日足ベースの一目均衡表の「雲」の上限を上抜いており一段上を狙う体制が整った!相場巧者といわれる中堅証券の紹介銘柄といわれ、空調機器を強化するなど環境関連を強化中の同社だが、かつては思惑人気を呼ぶ銘柄だった。今3月期も連結営業利益は5割超の大幅増益で過去最高更新見通しにあるが、予想PER11倍台はいかにも割安感が強い。出遅れ・割安の低位材料株として一段の人気化場面を期待したい。■トピー工(7231)が12円高の346円と3日続伸し、高値引けで6月18日の年初来高値に後1円と迫った。株価ははクセの悪いことで定評がある。が、日経平均株価指数採用ということで、<先物主導の相場に乗る>「出遅れ好チャート銘柄」として思いがけない相場入りを期待!7月9日に75日移動平均線が200日線を上抜くGCを示現。中勢上昇波動入りが鮮明化。昨年5月安値414円を目先の目標株価とし、ここから攻めたい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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