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2012/09/18

◆4日ぶりの取引となった9月18日、東京株式市場で日経平均は前週末比35円安の9123円と4日ぶりに反落した。日本政府が尖閣諸島の国有化を発表した後、中国での反日デモが拡大、激化してきたなか、18日が「満州事変の発端となった日」だったとあって中国での大規模反日デモの拡大に伴う日本企業のさらなる被害拡大や消費落ち込みが懸念された。数年前から箱根など観光地を支えてきたのが中国からの観光客のボリュームであり、銀座での中国観光客の数は一段と目だってきた・・。中国からの大量の観光旅行客数に救われてきた日本の観光産業などへの影響などが懸念され、中国関連銘柄が大きく下落した。■しかし、前週に米国が量的金融緩和(QE3)に踏み込んだのに続き、日本でも、日銀が18〜19日開催の金融政策決定会合で緩和策を発表するとの見方から、値上がり銘柄数が値下がり数を上回った。そして、TOPIXは4日続伸した!TOPIX全33業種中で23業種が上昇し下げたのは10業種にとどまった。値上がり率上位となったの金融緩和、景気拡大期待を背景に3日連続大幅高したガス・電力、そして、鉱業、石油・石炭、非鉄金属、海運、卸売など世界的金融緩和政策に後押しされた商品市況・資源エネルギー関連株であり、金融関連が続いた。■ネパールなど中国周辺国が厳しい状況にあるのは、中国から「毛沢東」派が潜入し勢力を拡大してきたこと。中国国内でも尖閣諸島問題で毛沢東派が政府に揺さぶりをかけるとの見られており、代替わり途上にある現中国トップとのせめぎ合いが一段と激しくなる可能性も・・。

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◆セブン&アイ(3382)は52週移動平均線攻防戦が続いている。形勢は不利だ。8月の「上ヒゲが長すぎる陰線」月足に続く9月も陰線となりそうでこの日、12カ月線をわずかに下回った。が、長期下落基調からようやく下値切り上げ型チャートに転じて1年半だ。株価がふらつくのは仕方ないが、ポスト・創業家時代入りで、コンビニ中核の店舗攻勢が一段と本格化するのはこれからだ。打診買いに向けウォッチングしていこう。●一方、「食べ放題」焼肉キングを展開する物語コーポ(3097)が1569円と上げ幅を拡大し11年11月の株式分割落ち後高値を更新した。これまで何度か紹介してきた銘柄だが、既存店月次売上高好調を背景に、52週移動平均線沿いの上昇基調を刻んでいる。この日も、株式分割落ち分考慮後の上場来最高値を更新した。愛知が地盤で関東にも出店してきたもので、株価評価はこれからが本番とみて、1500円台の上値関門突破からもう一段上の相場への発展を期待したいものだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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