2015/12/15
◆日経平均株価は前日比317円52銭安の1万8565円90銭安の1万8565円90銭と3日続落し10月22日以来の安値水準に後退し(TOPIXは10月20日以来の安値水準)、長期相場を示唆する52週移動平均線を2日連続で割り込んできた。月初2日間は取引時間中に2万円台回復場面があったものの、その後、利益確定売りに52週線割れを回避したが、今週末はさてどうか?前日の欧州株続落に対し、米国株は反発したものの、東京外為市場では対ドルでの円続伸が引き続き嫌気され、朝方から売りが先行。前日は引けにかけやや下げ幅を縮小したものの、この日は次第安の展開となった。引き続き、ドル安・円続伸展開となったことが嫌気されたうえ、米金融政策や7日ぶりに反発したのの全33業種が下落し、値下り銘柄数1683(87.4%)に対し値上がりは前日よりさらに152減の182(9.4%)にとどまり、変わらずは前日と同じ60となり、騰落レシオは前日の100ポイント割れからさらに10.9下がり82.7と9月29日以来の低水準となった。
そして、全業種が下落(11月2日以来のこと)した。
米FRBでは15〜16日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催するが、月初にはイエレンFRB議長は、米経済が労働市場の一層の改善をもたらすのに十分な成長を見せる可能性が高いとの発言もあり利上げ実施も、先行き経済への安定を確保する意向にあり、マーケットの不安感は短期的にあっても、買い上がってきた反動安はあっても厳しい状況には至らないとの見方だ。いずれにしても、日経平均は月初に一時2万円乗せしたこともあり不安定な状況だが・・、個別銘柄では自分の期待銘柄を買うチャンスといえる。
●当欄注目株のひとつトリドール(3397)だが、11月発表の増額修正で弾みが付いた。その後、一息ついた後、この日、切り返し、一時2172円と4日ぶりに年初来高値を更新、権利落ち修正後最高値を更新してきた。ただ、上ヒゲの長い嫌な足となったことで、2000円台のここは、利益確定売りも良しとしたい。