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2006/05/26

◆TOPIX業種別株価指数全33業種が上昇した。東証1部値上がり銘柄数は1283。出来高は16億株台にとどまったが、平均株価は前日下げ分を超えて上昇した。が、それでも1万6000円台回復には30円弱足りなかった。25日発表の1〜3月米GDP(国内総生産)改定値で「米国経済のインフレなき成長が確認された」(確認された、ってどういう意味?1日きり株式・金融市場で有効な情報であり、次ぎに発表される経済指標がちょっと悪化すると「インフレが懸念される」とのコメントに変わるのに、「確認された」、はない!)ことから、欧米株がほぼ全面高となり、東京市場を含めたほぼ同時進行のアジア市場でも13勝3敗多くの市場が上げた。午前中の1部値上がり率上位に地銀株がずらりと顔を並べたように、「よく下げた株ほどよく上がる」といわれる通り。地銀株は年明け前後から多くが下値調べや連続年初来安値更新の動きとなっていたから、自律反発したのだ。また、1日ごとに急伸・急落が続いているNY原油先物、金先物、ロンドンLME非鉄の不安定さにも注意をはらいたい。■一方、気にかかるのは、筆者推奨株で上場来安値が見えてきたインデックス(4835・ジャス)をはじめとする時価総額上位組。そして、コネクト(3736・マザ)など携帯電話関連株やバイオベンチャー株が冴えない新興市場が浮上する気配にないこと。マザーズ指数、ヘラクレス指数は先の上場来安値に迫っている。いかにせん?

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◆きょうの動きで、特に注目したいのは、これまで本欄が指摘してきた新日鉄(5401)をはじめとした鉄鋼株だ。新らたなうねりに入っていける数少ない業種だ。新日鉄の場合、業績面では、今期予想経常利益は見かけ16%減益だが、前期あった一過性の会計上の増益要因を取り払えば、実質増益見通しとなる。原材料費高騰に対し自動車業界など大手ユーザーへの鋼材値上げを要請する予定だ。また、チャートは、75日線と200日移動平均線に挟まれたレンジ内(4月11日からここまで)の動きだが、19日安値408円を2番底とした底入れが完了したとの見方が広がれば買いが膨らむことになりそうだ。●JFEHD(5411)は1月に一度75日を割り込む場面があったものの、その後は、75日線を割り込むことはない。そして、3月30日の4800円と5月22日につけた上場来高値4820円まではあと10〜30円しかなく、2カ月弱の調整もほぼ終了した。週明けの高値更新相場に期待したい。●東京製鉄(5423)も2500円台の関門突破から一段高に向かう可能性が強まっている。

◆本欄銘柄では、合併効果はこれからが本番のホンダ系自動車部品・エイチワン(5989・ジャス)。2週連続で26週移動平均線を下回るものの、下げ渋る動きとなってきた。自動車関連株人気に左右されやすいが、自律反発を期待したい。●23日に本欄紹介のシライ電子(6658・ジャス)がきょう、88円高の1798円まで買われ、18日の上場来高値1819円突破が見えてきた。先に発表された前期決算、今期業績予想を見直せば2000円台後半から3000円台入りがあるかもしれないことが納得いただけよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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