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2015/06/01

◆日経平均株価は前週末比6.72円(0.03%)高の2万569円87銭と小幅ながら12日連続上昇した。前週末の海外市場では、発表された米1-3月期実質GDP改定値は年率前期比0.7%減と速報値0.2%増から下方修正され、5月シカゴ製造業景況指数も前月52.3から46.2に低下したことから、利益確定売りなどが広がりNYダウをはじめそろって続落。欧州では、ギリシャ政府が5月31日の合意期限を守らなかった。6月中にも複数回数のIMFへの返済が控えており、ギリシャ向け救済計画は6月末失効の恐れも浮上!独DAX指数が2.3%弱の大幅続落するなど欧州株も続落した。■欧米市場不透明感は漂うなかも、米景気は下押し要因だった悪天候や西海岸湾岸のストライキの影響は4-6月期には薄れるとの見方から、米FRBは年内に利上げ有りとドル買い円売りにNY円は5日続落。東京市場では円が6日、対ユーロで3日続落スタートとなり、朝方から買いが先行じ、後場後半には2万500円台を回復。2万600円台目前場面があるなどプラス圏での推移となった。もっとも、出来高は20億7480万株と4日連続で減少、20億株割れとなった5月26日以来の水準に後退した。といっても、ギリシャ問題が解決に向かう道は依然見えていない。なお、市場悪化要因もしくは好転要因として市場を揺さぶる可能性はなお高そうだ。言われていた「5月の売り」はなかったが、久々の高値圏でもあり、短期的な思わぬ急落場面があることも想定しておきたい。

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◆水処理大手のメタウォーター(9551)が3335円と大幅4連騰し3日連続で昨年12月新規上場来高値を更新した。当欄が気が付いた時の株価は2000円台後半。調べている間にここまできてしまった。きっかけは、日経で「下水処理施設の汚泥から水素をつくり、燃料電池車(FCV)に供給したり、燃料電池で発電したりする動きが出てきた。●三菱化工機(6331)は全国で初めて汚泥を原料とした水素スタンドを福岡市で3月に開設する。●メタウォーターは燃料電池による発電能力を8割増やす。国内の下水処理場の余剰エネルギーを使えば、FCV260万台分の水素をつくれるとされる。都市に埋もれた資源の有効活用が進みそうだ」と報じたのをネット版で見たこと。そこからのスタート。が、この高値から買っていくには、打診買いはとももかく、リスクが高すぎる。とはいえ、トヨタ(7203)の燃料自動車や燃料電池発電市場は拡大する方向にあり、自動運転車関連株同様に注目されて良い。岩谷産業も証券退社後の山歩き時代にはガスボンベなどでお世話になった古馴染の会社。「自動運転車」は米グーグルなど新勢力台頭で日本の自動車産業も安閑としておれなくなったことを示唆したものだが、燃料車時代は徐々にスピードをアップしていくことになりそうだ!次号でもメタウォーターを紹介したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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