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2010/03/26

◆3月第4週末の日経平均は前日比167円高の1万996円と3日続伸。一時1万1001円まで上げ、2008年10月8日以来ほぼ1年半ぶり高値を付けた。EUはギリシャ救済に絡む不透明感の只中にあるが、米国は景気回復基調が続き企業業績が堅調なうえ、アジア景気の好調を背景に日本の設備投資関連企業の業績押し上げ効果が鮮明化するなか、一段の円安に振れたことを受け、TOPIX業種別株価指数は全33業種がそろって上昇した。2月22日以来ほぼ1カ月ぶりのことだ。25日のNYダウは一時119ドル高までみたものの終値は5ドル高にとどまった。しかし、日経平均は、前場こそ1万9000円を挟みもみ合ったものの、日米金利差を狙った円売りドル買いに円が92円台後半に売られるなか、後場、上値を追う展開となった。一方、急騰相場から前日に利益確定売りが広がった新興市場ではインターネット関連株を中心に1部市場銘柄への乗り換えの動きがひろがり、大証ヘラクレス指数、東証マザーズ指数は続落した。時価総額は323兆5261億円と大幅に増加。昨年8月のピークを上抜いた。

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◆来週のタイムテーブルからは、1日発表の3月調査日銀「短観」、中国PMI製造業指数、米ISM製造業景気指数、そして、2日発表の米3月雇用統計に注目。■日経平均は3日間の取引を残し、3月末(10年度期末)に長期相場を示唆する24カ月移動平均線を2年5カ月ぶりにプラスかい離することが確実になってきた。この日の終値で600円のアドバンテージを得ており、テクニカル面からは、08年10月安値6994円を基点とした上昇基調に復帰しつつあるとみてよい。少なくとも4月相場は期待をかけてよさそうだ。

◆先に、世界鉄道インフラ整備関連株の好チャート銘柄として紹介したナブテスコ(6268)がようやく1月の昨年来高値を更新、26週線沿いに下値を切り上げてくるなかで蓄積してきた買いエネルギーの一気の放出、急騰に期待したい。●また、光関連技術で世界トップの浜松ホトニクス(6965)は昨年2月基点の26週線沿いの上昇基調から今週上放れたが、4月相場に向かってもう一段上の相場が期待できそうだ。ただ、19日の業績増額発表を受け今週明けから買い気配で飛んでしまい、手が出ないうちに、週末を迎えてしまった。全般急落シーンにつれ安相場があれば拾えるのだが・・。ウォッチングを続けたい。

◆出遅れ感で買えるのは、三井住友(8316)、三菱UFJ(8306)であろう。両社株とも2週連続で26週線を上抜いてきた。昨年9月前半以来ほぼ7カ月ぶりのことだ。それほどリスキーではないとみる。まず、打診買いしたい。●栄研化学(4549)は870円、880円台にある52週線、26週線を突破できるかが、テクニカルなポイントとなる。これを上抜き、下値サポートラインとした時には、買い材料が向こうからやってくる?●調剤薬局大手で後発医薬品の本格製造が今秋予定されているとし先に注目した日本調剤(3341)は、順当に上昇してきた。中期的には強気を継続しているものの、いったん、当面の利益を確定する売りを奨めたい。国内証券が後発医薬品の薬価引き下げがリスクとしたリポートを作成したからだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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