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2010/04/07

◆日経平均は前日比10円高の1万1292円小幅に反発した。6日の米国市場ではNYダウが小安く終る一方、S&P500種指数は小幅高とまちまちだった。が、3月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で政策金利の過去最低水準を維持するとの方針が示唆されていたことから、総じて堅調だった。米市場ではアナリストの目標株価引き上げを背景に銀行株が上昇したことを受け、東京市場でも出遅れの銀行株をはじめとした金融関連株物色が広がり、利益確定売りが膨らんだ輸出関連株の下げをカバーした。6日の海外市場では、ギリシャ財政問題への懸念は当分去らことなく、ユーロが主要通貨に対し下振れするリスクが残る。NY金先物は上昇し、NY原油先物も米景気回復を背景に1年5カ月ぶり高値に買われた。東京市場でも素材・資源関連株が上昇した。また、建設セクターをはじめとした出遅れの内需株を買う動きが広がった。

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◆年初来高値更新銘柄数を見ると、前日は1銘柄しかなかった銀行株コードの8300番台銘柄では、この日13銘柄と急増し、建設セクターの1800番台銘柄では5銘柄から14銘柄に拡大した。一方、鉄鋼セクターの5400番台は前日の8銘柄から3銘柄に減少した。銀行株に関しては、先に、資本増強に向け公募増資を実施済みの三菱UFJFG(8306)と三井住友FG(8316)を買い推奨済み。三菱UFJは52週移動平均線の520円前後をクリアすることで、昨年10月以来の上値ネックライン突破、新たな展開入りとなる。また、三井住友はきょう年初来高値を更新したが、現在3287円にある200日線及び3340円にある52週線クリアから中勢上昇基調転換期待が高まるとみる。

◆前日紹介の関電化(4047)は779円まで上げ連日で年初来高値を更新した。前号では、「相場がいったん煮詰まった段階での逆行高銘柄は、全般相場が上げに転じた場面では、銘柄乗り換えための売りが出やすく、油断できない。今しばらく、ウォッチングにとどめて様子見すべきか・・」としたが、昨年10月高値807円をのぞきに行くかどうかが不明だが、調整安するなら、10月高値更新後にして欲しいものだ。高値更新後ならば、突っ込み場面では「買い」なるからだ。800円前後の水準での買いは見送るべきか!?

◆農業関連では、クボタ(6326)が一息つく間に、個人投資家好みの井関(6310)が314円高値引けで1月15日の年初来高値322円に急接近してきた。月足チャートで下値切り上げチャートが納得できるが、週足チャートでは、326円にある52週線突破が上昇基調入り鮮明化には不可欠。付和雷同型の短期資金買いに左右されやすいが、政府の農業政策関連株?として52週線クリア後の相場に期待したい。

◆(訂正とお詫び)前号で、「5日の25日平均騰落レシオは153.3%と10数年ぶりの高水準となり、日経平均の25日移動平均線との上方かい離率は10.6%と拡大していた。」と記しましたが、10.6%のかい離率は、誤って200日線に対するかい離率を25日線と間違えて記したものです。他意はございません。ただ、買いづらい水準にあることは変わりません。以後、さらに注意して記していきたいと思います。申し訳ございませんでした。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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