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2013/12/26

◆2013年末、ラスト3取引の東京市場で、日経平均株価は前日比164円高の1万6174円と7連騰し連日で年初来高値を更新、07年11月以来6年ぶり高値を付けてきた。前日の海外市場はクリスマス休場だったが、東京市場はこの日から受渡しベースでの新年相場入り。小額投資非課税制(日本版ISA=NISA)が実質的にスタートしたうえ、東京外為市場で円が対ドルで約5年3ヵ月ぶり安値を付けたことから、朝方から買いが先行し、その後も高値圏での推移となった。■14年世界経済については、「米経済は成長し、新興国は鈍化傾向が顕著となろう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)など、13年試練が多いなかも乗り切った米国経済は次第に浮揚感を高めていくとの論調がもっぱら。IMF(国際通貨基金)の予想する米実質GDP成長率予測は+2.6%、OECD(経済協力機構)は同2.9%と相当高い水準となっている。シェール・ガス、オイルでのエネルギ−・コスト低下が企業活動を活発化させるとも指摘する。日本は、「アベノミクス」というか、安倍首相の言葉とパフォーマンスを横目にみた動きが続きそうであり、海外景気、各国各種市場を下敷きにしたマーケットに変化はない?■幸い、日経平均、TOPIXとも今年5月の亀裂を乗り越え、中期相場を示唆する26週移動平均線沿いの上昇基調が続いている。そして、08年秋のリーマン・ショックの谷を越え、07年時水準以来の高値に戻してきた。後は、08年の崖をよじ登っていくのみだが・・。東京株式市場の6割前後の売買シェアを握っている海外勢の動向を横目に短期資金が蠢くなか、今年と同様に、自分銘柄を検証しつつ追っていく当欄の姿勢に変化はない。

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◆痛かったのは、昨年末146円始動の筆者トップ銘柄プリマ(2281)が5月に今年294円の高値を付けた。しかし、その後、高値調整期に入ったところで、全般大波乱に下げを加速。その後は、低位水準で弱含み小動きとなってしまったこと。会社側の今期業績予想が弱気すぎる発表続きであったことも機関投資家や主要アナリストのカバーがないこととともに、下値抵抗力の乏しさに繋がっている。業績は順調に推移しており、長期線の52週線、中期線の26週線回復を待ってGOサイン発信しよう。■一方、以前記した日特エンジ(6415・JQ)が大幅続伸。950円を回復した。11月には1029円と4ケタ回復も、月初からクリスマスイブにかけ続落基調が止まなかったが、この日一気に反撃!?引き続き「押し目狙いの買い」を継続。既に記したように、同社は自動巻線機の世界トップメーカーだが、ビジネスモデルは大きく変貌。最終製品開発段階から最終製品メーカー、部品メ−カーと共同で製造装置を開発する形に変わってきた。「結果、同社製品は、特に通信機器などの大幅なリニュアル期に先駆けて受注が拡大する傾向にある。そして、現在、受注拡大期に入っているようだ」と「本の問屋は永遠なり」を昨年上梓した筆者知友の有賀泰夫食品・流通アナリストは直近のリポートで記した。■続急伸したのは3DDプリンターのMUTOH−HD(7999)。20日安値486円から522円引けとなり、13日の直近高値536円は目前!米3DDプリンター大手の3Dシステムズ株価は、13日から23日まで7日連続高値更新し90.94ドルを付けた。24日には86ドル台に反落した。11月末の75.16からの大幅高とあって一服するのは当然。調整色が強まりそうだが、その間、日本の3DDプリンター関連は動いていないので、新年での出番があっても不思議はないと見るが、さて・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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