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2005/09/27

◆配当権利取りにわいた前日とは一転、高値波乱の一日となった。ただ、東証1部の値下がり銘柄数が1121と9月8日以来の4ケタと増えたものの、平均株価は配当などの権利落ち分(約50円)を除けば小幅反落にとどまった。それでも前場の高値更新組の中で後場反動安に転じた銘柄数は多く、戸惑い顔も見える。8月中旬から本欄に登場し続けた三住海上(8752)は21日に付けた1363円の90年2月以来15年7カ月ぶり高値から一服しているが、ここは、すなおに調整してほしいものだ。本欄は、1200円処接近場面からの中期買いを推奨したい。■本欄では、9月から10月途中までは「利食い千人力」を中心にすえるとしてきた。が、東証1部市場については、9月中旬前後までは強気を指令すべきだったか。とはいえ、この選択は間違ってはいないと思う。その意味で、週明け3日に発表される日銀「短観」に注目したい。ここまで株式に対する強気を下支えしてきたのは、小泉改革がうまくいくという期待よりも、景気・企業業績の好調見通しだ。そして、そのことを裏付けする指標がでて来るのが、今度の日銀「短観」だと見ている。ただ、好結果が出た場合、好材料出尽くし感が広がり、続落する可能性が高い。そうなれば、本欄の「利食い千人力」姿勢が納得いただけよう。本欄は引き続き「ここから3〜5週間の調整に入るなら、11月末、もしくは年末にかけての1万4000円台アタックが再開される可能性が高い」とみている。

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◆三菱電(6503)は先に安川電(6506)とともに中期注目株と紹介した。安川電は今月2日に900円を目前に調整期入りしたが、きょうは886円まで切り返した。三菱電はきのう日立(6501)との株価逆転に成功した。本欄は足元エレクトロニクス株に関しては浜松ホト(6965)など特定銘柄を除き基本「中立」から「やや弱気」の投資姿勢にある。三菱電、安川電を推奨したのは電機セクターとしてではなくFA関連、設備投資関連株として注目したもの。三菱電の場合は三菱自(7211)が大人気となり、三菱グループ株人気が高まったことが後押しした面はあるが、基本は、設備投資関連の好業績株(20日に増額修正発表済み)として評価されたことにある。ただし、本欄は既定方針通り、保有株の半分は利益確定売りすべきと奨める。手元に投資資金を積み上げたい。■さて、8月26日の天井足の日足を見て、持ち株の売りを推奨した片倉(3001)の25日RCI(順位相関指数・売買のタイミングを捉える指標のひとつ)が、売られすぎゾーンから浮上し始めた。75日線にタッチすることなく反騰し始めたここから年初来高値を取るようだと、再びGOサインが点灯することになる。一度は切った銘柄だが、気になり続けたここから14年ぶり2000円相場時代到来するかに再注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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