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2015/07/06

◆日経平均株価は前週末比427円67銭安の2万112円12銭と5日ぶりに急反落して7月第2週相場は始動。前週月曜日はギリシャの債務交渉決裂が嫌気され世界同時株安となったのに続き、きょうは、5日のギリシャ国民投票結果がEUの求める緊縮財政策に対し反対多数となったことから、リスク回避の売りが先行。すぐに下げ幅を縮小する場面があったものの、30分も持たずにこの日の高値に100円強持ち直した後は、下げ幅を拡大。後場には、中国政府が株価対策を打ち出したものの中国株は14時台にマイナス圏入りするなど軟調展開となった場面もあり2万円割れにあと10円強に迫るシーンがあった。ギリシャ問題のみならずバブルが弾けた場合の中国市場懸念もあり、6月の月足に続く2ヵ月連続月足陰線?もみ合い相場=踊り場状況をどう超えていくのか?今しばらく、欧州動向を横目に調整場面があっても不思議はない。日柄調整となるか、値幅調整となるか?■ギリシャでは、国民の過半数が債権団緊縮案に対し「NO」と拒絶した。危機勃発から国内総生産(GDP)は30%弱の縮小、若年層失業率は50%前後に上昇し、年金は3割以上のカット。銀行は休業。年金支給継続も目下は120ユーロに限られる。若者、年金生活者や失業者などの国民投票は「NO」!しかし、「民意」を掲げ債権団に妥協を迫るチプラス首相に対し、緊急流動性支援(ELA)というギリシャの銀行の生命線を握っている欧州中央銀行(ECB)がどう向かうのか?!次のポイントとなる日はECBが保有するギリシャ国債償還日を迎える今月20日だ。

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◆さて、当欄銘柄ダイキン工業(6367)も大幅続落となった。円が対ドル、対ユーロで急反発展開となったことから利益確定売りが広がった。もっとも、原価率低減もあり増益基調は続く見通しにあり、配当金は14年3月期の1株当たり50円から前期100円→今期は110円と10円連続増配予想にある。円高局面だが、業績面では、今期も東南アジアでのエアコン需要の増加、北米・中国での販路開拓、さらに、新製品寄与や原価率低減もあり増益基調は続きそうだ。全体波乱期にはあるが、5月最高値に対する下値模索のなか、13週移動平均線8807円、26週線8379円、52週線7748円に沿った2012年秋以降の上昇トレンドが続くなかでは下値を拾いっていきたい。●一方、当欄注目の島津製作(7701)が5日続伸。一時1861円と2日ぶりに最高値を更新した。野村証券が3日付けで投資判断「買い」を据え置き、目標株価を2000円から2500円に引き上げたことが材料視されたようだ。主力計測機器の好調と開発体制の変更に伴い持続的な成長の角度が高まったと評価。今3月期連結営業利益予想を前期比27%増の345億円(会社計画は320億円)に引き上げた。3期連続増益かつ8期ぶり最高更新予想となる。なお、全般波乱時のツレ安展開時には拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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