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2009/03/26

◆26日の東京市場で、日経平均はほぼ高値引けとなり、3月・9月期決算企業の権利落ち分推定約80円を踏まえても156円34銭高の8636円33銭と反発した。8600円台回復は1月9日以来約2カ月半ぶりのことだ。25日の米国市場で、NYダウが引け前に反発に転じたことを受け、売り一巡後は引けにかけ次第高の展開となった。TOPIXは9日続伸した。2004年8月の10日続伸以来4年7カ月ぶりのことだ。

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◆チャート好転中の景気対策関連株として紹介した日信号(6741)が576円高値引けとなり、75日、200日移動平均線を同時にクリア。そして、前週突破した52週線へのプラスかい離を拡大、上値を狙う構えとなった。23日発表のJR東日本(9020)の09年度設備投資計画で、安全性及び利便性向上に向けた投資金額は3110億円と前年度比40億円増となる見通しだった。今後、新たな設置基準に基づく「新信号システム」の受注の活発化が予想される。そして、鉄道インフラ整備が急がれる中国では、政府が昨年、鉄道・道路などの整備を中心とした景気刺激策を発表しており、鉄道省は20年までに5兆元(約65.25兆円)を投じ新たに4万1000キロの鉄道網整備を進める計画にある。■同社の今09年3月期連結業績は減収減益見通し。しかし、株価は、2月23日に413円まで下げた後、反転。きょう576円まで上げ、直近戻り高値を更新。<1月7日の640円突破となれば、2月安値が昨年10月の03年4月以来5年半ぶり安値305円に対する二番底であることを確認>、中勢上昇基調入りが鮮明化する。ここまで、長期的下落基調が続いてきたことが上値を圧迫しているが、二番底確認となれば、中期的な反発相場入りが期待できる。当面、目を離してはいけないチャートとなってきた。

◆農業機械最大手のクボタ(6326)が反発。19日に75日移動平均線や26週線をクリアし上昇基調入りが鮮明化した後は、強調展開が続いている。きょうは、メリルリンチ日本証券が25日付けリポートで、「中国事業は高い売上成長が続く。同社中国子会社の内燃機器部門が急拡大している。中国の農業機械化進展、中国市場における製品ラインアップ拡充を背景に中国市場で高い売上成長が見込める」と予想し、投資判断「買い」を継続したことが手掛かり材料視された。「中国政府は、低い農業の機械化率を引き上げるため、05年より補助金を拡大。09年の補助金は前年比3.3倍の130億元となる見込みにある」としている。同社は製品の品質、耐久性、サービス体制などの面でユーザーから高い評価を受けているとも指摘しており、「09年以降は、汎用コンバイン、トラクタでも中国市場への深耕を図っていく計画だ」という。●農業関連株では、イハラケミカル(4989)が4日続伸。25日に5日線から200日線まで日足4本が276円で収束した後のことだけに、上放れる可能性大と見てよい。3月第2週の安値局面では26週線や52週線が下支えした。ここは目先の買いを示唆したとみる。そして1月6日の戻り高値317円を余裕で突破した時、中勢上昇基調入りが鮮明化する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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