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2010/01/05

◆日経平均は前日比27円高の1万681円と続伸、前日付けた終値ベースの昨年来高値だけでなく、2009年8月31日に付けた取引時間中の昨年来高値1万767円も併せて更新した。4日の米国市場で、NYダウが155ドル高すると同時に、ドル下落を受け、NY原油が2カ月ぶりに1バレル=81ドル台を突破、金、銅や穀物先物など商品市況が急伸した。東京市場では、輸出関連株の動きにブレーキがかかる一方、素材・資源関連株が急騰。金融株も上昇し、後場、日経平均は1万791円まで上昇した。ただ、三井住友FG(8316)の公募による8000億円規模の増資観測報道があり、引けにかけ場味を悪くした。ドル安の引き金は、4日に発表された米12月1SM製造業景況指数が市場予想を上回り急上昇したこと並びに中国の製造業の好調が伝わったこと。

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◆楽天(4755)は7万2600円まで付け連日で昨年来高値を更新した。昨年末の新興市場で、時価総額トップ、売買代金2位の重戦車だが、昨年3月基点の上昇基調(中長期的には07年7月の上場来安値3万3300円を大底とした上昇相場)に弾みが付いたとみる。ここから、年明け最初の5日間、その次は最初の3週間の相場で、下手に転げ落ちない限り、中勢上昇基調は続くと見てよさそうだ。■交流・ゲームサイト「GREE」を運営するグリー(3632)は12月28日に株式分割落ち後高値6020円を付けた後、出来高を減らし、きょうは5560円まで下げるなど利益確定売りに調整色を強めている。今6月期中間決算の発表は1月末前後であり、海外勢の動きがどうでるかが需給面のポイントとなる。1月前半相場はまずウォッチングが賢明か。

◆Fリテイリング(9983)が急落し大納会から3日続落した。4日に発表したカジュアル衣料店「ユニクロ」の09年12月度国内既存店売上高は前年同月比11.5%増と消費不況下も2ケタの伸びだった。「ヒートテック」商材やダウンジャケットなど冬物商品が好調で、来店客数は2ケタ増だった。しかし、株価は昨年9月の直近安値1万340円から11月の昨年来高値1万8030円まで74%の大幅上昇したうえ、大納会に1万7920円の戻り高値を付けており、好材料は株価に織り込まれたとみた利益確定の売りが優勢となりつつある。単なる調整か、海外勢の投資態度に変化が表れてのことか、年明け5日間と3週間のチャートに注目したい。

◆介護関連の注目株は介護付き有料老人ホームを運営するメッセージ(2400)だが、12月第1週に19万円台に迫った後、19万円を中心とした高値圏でのモミ合いが続いている。出来高もやや減少気味。ここから3〜5週間が目先のポイントとなりそうだ。業績面の良さは11月の15万円台の直近安値から12月中旬の19万7500円まで買われたことで、相当、織り込んだと見ても良い。それでも、昨年の相場を下支えした26週移動平均線が引き続き、下値サポートラインとなるかどうかを見定めるまでは、19万円台のモミ合いを脱出し20万円相場に入っていくかどうかを見ていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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