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2015/11/09

◆日経平均株価は前週末比377円14銭(1.96%)高の1万9642円74銭と大幅高で4日続伸。8月20日以来2ヵ月半ぶり高値水準に戻してきた。米国の利上げ観測から円が対ドルで約2ヵ月半ぶり安値に4日続落展開となったことが輸出関連株や金融関連株を先頭に買い向かい、海外原油・非鉄金属市況安から鉱業、非鉄金属2業種が下げたものの、石油・石炭、海運は小幅高となるなど31業種は上昇した。値上がり率上位は、保険4.10%高の4連騰を先頭に、3位銀行3.20%、4位その他金融2.97%高、5位証券と金融関連が続いた。輸出関連は2位に精密機器4.04%高が入り、8位機械、9位輸送用機器。そして、6位には繊維、7位建設、10位紙パルプと内需3業種が続いた。なお、日郵政(6178)は53円安の1702円と続落し、かんぽ生命(7181)、郵貯銀(7182)もまた続落した


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◆富士重(7270)が上げ幅を拡大し4連騰。初の5000円台乗せとなり、終値は158円高の5014円と5000円台で終了した。●トヨタ(7203)は、4日続伸し7625円と10月26日の水準に急接近した。8月安値を一番底、9月安値6669円を二番底とした反騰相場の期待も芽生えてきた。長期相場を示唆する52週移動平均線は7873円とまだ頭の上にある。が、52週線回復なるか?ここからウォッチングを開始!プラスかい離回復後には日本株先導もしくは市場の羅針盤として改めて注目していきたい。

 トヨタについて、今早朝時間の日経電子版は、「やっぱりトヨタは堅かった……。11月5日午後3時。パソコン前で固唾をのんで2015年4〜9月期の決算短信の開示を見守っていた投資家の多くはそんな思いをかみしめたことだろう。」と報じていた。
 先に、同社が発表した16年3月期通期連結営業利益予想は2兆8000億円と前期比1.8%増益という保守的な水準、3兆の大台突破期待の投資家からはため息が漏れた経緯があったと指摘し、想定為替レート1ドル=115円に対し市場実勢に比べ約5円の「のりしろ」があるだけに、上方修正を期待する声は多かったと記した。

 同社が発表した4〜9月期営業利益は1兆5834億円と通期見通し2.8兆円の57%に進捗。なのに、通期予想据え置き。しかし、トヨタが慎重予想をキープするのも理解はできよう。むしろ、ここは、「増額修正なし」を喜び、「嫌気売り」場面となれば、買いチャンス到来と喜ぶべきではないか?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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