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2005/06/06

◆平均株価は、売り一巡後は下げ渋り小反落で終了。先週末の米雇用統計伸び悩みによる米国株安に加え、9日のグリーンスバン米FRB議長の議会証言やインテルの4〜6月期業績報告を控えた警戒心が弱気材料となった。一方、寄り前に発表された1〜3月の法人企業統計では堅調な設備投資を再確認したが、結局、方向感のない動きに終始し、売買代金はほぼ1カ月ぶりに1兆円を割り込んだ。元気印は2部市場、ジャスダック市場で両市場とも7日続伸。マザーズ市場は続伸しジャスダック市場を上回る売買代金となった。やや閉塞感が強まっている1部市場から値動きの軽いサブ市場に移動した格好だ。ちなみに、きょうは「英国ロンドンで今週末開催されるG7(先進7カ国首脳)財務省会合で中国人民元問題が俎上に上る公算があり、中国に対する投資家の不安が高まっている」といい、続落基調が続いている上海総合株価指数は一時、998ポイントと大幅安で1000ポイント割れ。97年2月以来の安値となった。あと反発したが、1000ポイント割れで悪材料出尽くし感が出なければ、戻っては底割れのパターンとなりかねない。(もっとも、中国株低迷は人民元問題が原因の全てではなく、国有企業の株式売却に歯止めがかからないという需給悪化の面が強い。根本的な解決法はみえてこない・・)。

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◆引き続き注目したいのはみずほFG(8411)の強い動き。きょうも有力地銀や他のメガバンクの軟調展開をよそに反発し3月29日水準まで回復。3月の年初来高値にあと1万7000円とにじりよる。不良債権処理や公的資金返済で優位に立ちつつあることなどが評価されたものだが、25日移動平均線が75日線を上抜くゴールデンクロスが来週前半には示現しそうであり、テクニカル面でも明るい時代到来が予告されている。■さて、1日に75日線を上抜いた浜松ホト(6965)が2月以来の三角保ち合いを上放れしつつある。シスメックス(6869)が海外投資家など内外機関投資家の断続的な買いにより昨年春から株価水準を切り上げきょうは上場来初の7000円台突入となったが、同社株にも同様な実需買いがリードする中期強気相場が期待できそうだ。◎佐藤商事(8065)はPER超割安修正期待で依然注目した銘柄だが、年初来高値更新で、4ケタ相場入りが見えてきた。◎若築建(1888)はW底入れからリバウンドが期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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