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2007/10/18

◆18日、東京市場は米株の落ち着き、前日に波乱したインド株の落ちつきをみて、3日ぶりに反発。アジア14市場の星取表は8勝6敗で終った。が、中国は上海総合指数、上海シンセンCSI300指数とも3.5%台の大幅続落となり、高値波乱で注目されているインドはセンセックス30種指数が東京市場の終了後に反転、結局、3.8%、717ポイントの大幅下落となった。インドでは来週にも、海外からの投資に対する規制強化を懸念した動きが広がっているのだという。欧州はやや軟調市場が多く、米国ではNYダウ平均が小幅下げ、ナスダック総合指数続伸となった。決算発表では携帯電話大手のノキアが好調決算を発表、引け後に決算発表予定の注目・グーグルは小安いかった。

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◆日経平均は急反発したが、52週移動平均線には26円届いていない。週足陰線でも、引け値が52週線を連続プラスかい離し、上昇基調入りを鮮明化するためには、52週線及びその上、1万7221円にある26週線を上抜いて週明けを迎える必要がある。■18日、NY原油先物は、ユーロに対しドルが安値を更新したことから商品への投資資金流入が続き、商いの中心である11月物は1バレル=89.47ドル台の高値更新で終った。そんな、天井知らずの高騰をよそに、住友化(4005)、電化(4061)、東ソー(4042)など化学株が年初来高値を更新の不思議!外資系証券では今週初め、中東関連株を紹介。高騰の原油を背景に中東各国は、今後の経済成長のためのインフラ整備に資金を投入との見方から、プラント関連株のほかに、化学株も紹介。●住友化はサウジでの1兆円を超える石油精製・石油化学プロジェクトなどへの期待感が後押ししている。●住友化以上に好チャートなのは電化だ。01年9月安値199円を基点とした長期上昇基調にあり、90年5月以来の高値721円まで上昇。情報機器向け需要好調を背景にABS樹脂の生産能力を増強。特殊合成ゴムも好調に推移しており、10年をメドに5割増産を狙う。今3月期8%経常増益の会社予想は慎重と先に大手証券では15%増の300億円を見込み、再来期に向け連続2ケタ伸長を唱えている。現時点の会社側今3月期予想PERは10倍だが上昇余地は残る。信用取組は1.11倍ときっ抗。■当欄注目は、日曹(4041)。02年のバブル後最安値148円を大底とした24カ月移動平均線を下値サポートラインとする地味ではあるが着実な上昇基調にあり、昨年9月高値682円を頂点とする三角保ち合いが煮詰まっていたが、13、26、52週移動平均線が510円前後で収れんしており、9月3日の直近戻り高値569円を突破すれば、保ち合い上放れを示唆している。今3月期経常益の増額余地あり、10期ぶりに過去最高を更新する可能性がある。株価のクセの悪さが悩みの種だが、まずは700円を目指し、打診買いしたい。

◆筆者年間注目株の東芝プラシス(1983)が2度の増額修正で、経常減益幅は前期比4%まで縮小した。腹立たしいほどの無責任な今期業績予想でスタートし、株価の腰が折られた。が、こちらは、26週線沿いの上昇基調が続く好チャート。一気に上値追いとならないのがじれったいが。東芝直系の原子力発電関連株として強気で拾いたい。●自部品(7233・東2)は、コマツ・日立建機の建機拡大に絡み建機用エンジンの増強が続く。PER割安感が強く株価煮詰まり感も強まったここから買いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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