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2013/06/21

◆いやはやナントモ・・!株式市場というところはなんとも面白いものだ。が、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界であり、なんとも無気味でコワーイところでもある。とりあえず、3カ月間のアルバイトのつもりで、父親が細々と株式を売買していた証券会社に入ったが、それからン十年。まだまだ分からない世界だ。不思議な世界だ。同じ数字、同じ言葉にも関わらず、時と場合により、値上がりではなく下がる、あるいは、値下がりするのではなくぐんぐん高値を追っていく。如何なるコンピューターもまだ相場の世界を読み切るには至っていない。まるで性格が違う様々な感情をもった人間がすることだから面白い・・。■この日、日経平均株価は前日比215円高の1万3230円と急反発した。前週に続き、中期相場を示唆する26週移動平均線に下支えされ、5週間ぶりの週足陽線で終了した。20日の欧・米市場は前日にバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「量的金融緩和策の年内縮小、来年半ばの終了」を発表したことが嫌気され、NYダウは今年最大の下げとなり、欧州主要各市場ともそろって大幅続落した。そして、この日の東京市場では、朝方から売りが先行し、1万2700円台へと大幅に下落。しかし、売り一巡後は、一転、先物主導で下げ幅を縮小していき、後場半ばから上げに転じて1万3000円台を回復。さらに上げ幅を拡大していった。先物主導の反転だとの見方があるが、事実は不明・・。たしかに、後場に輸出関連株などの物色を呼び込むかのように、朝方に大幅反発で始動した為替市場は、上げ幅を縮小する展開となったことから、電気機器、精密機器、輸送用機器など輸出関連業種が値上がり上位となった。また、当欄注目の内需関連業種は値上がり率上位6業種の内5業種を占めたが、これも?マーク・・。

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◆さて、この日、話題のひとつは、富士急(9110)だ。3連騰して1990年8月以来ほぼ23年ぶり高値を付けたのだ。富士山(山梨県・静岡県)が世界文化遺産として正式に登録されるとの期待が高まったことが材料。21日からカンボジアでユネスコ世界遺産委員会が開催されており、「22日にも富士山が正式に世界文化遺産として登録される」との報道が広がったのだ。富士急は先日、富士山5合目に駅をつくり電車を走らせる、と発表したばかり。相場は思惑が思惑を呼ぶ展開となるかどうか?■前号でも記したショーボンド(1414)、NIPPO(1881)ともに中期相場を示唆する26週線沿いの上昇基調にある。●また。セブン&アイ(3382)も同様のチャートを描いている。●当欄銘柄で厳しいのは、長期金利の上昇が嫌気され、今週、26週線を割り込んできた三井不(8801)や片倉工(3001)、日銀(8301)など不動産あるいは含み関連株。■ネクスト(2120)は週足チャートが一本たった。5月度売上高好調背景に2月高値を更新し新しい相場入りするか?ウォッチングを開始。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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