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2013/06/27

◆当欄も腰が据わった状態とはまるで違った、その日暮らしの物言いとなっている・・。個別銘柄をピックアップする必要がなく、総論だけを語っていけばいいのなら、それほど苦しくはないだろうが・・。もっとも、当欄を書くことが苦しくなった時は相場の底だったことが多い。が、欧米と中国をにらんでの、その日暮らし的状況では、いささか腰が落ち着かない。■きょう引け後の場況では「中国の金融システム問題が落ち着きを見せる」などの記述があるが、さてどうか。今日だけ落ち着いたに過ぎない?「明日のことはまた明日が決める」的な物言いであり、誰かがきょうとは逆の発言をすれば、売り直されることになりそうだ。もっとも、相場はある時は上下に大きく揺れ、ある時はベタ凪のように動かなくなるのが常態でもある。なお、この日の上海総合指数は7日続落かつ7日連続で年初来安値を更新し、2009年1月15日以来4年5カ月ぶり安値で終了した。「落ち着きを見せ」てはいない。

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◆いずれにしても、米国はリーマン・ショック後の景気対策として3次にわたる金融緩和策(QE3)を実施。景気は緩やかな改善基調が続き、失業率はFRBによる資産買い入れ終了期にむけ目標とする7%台近辺に下がる可能性が高くなってきたようだ。NYダウは5月28日の終値過去最高値1万5049ドルから今週24日の終値1万4659ドルまで下落した。が、中期相場を示唆する26週移動平均線の手前で反発している。■そして、日経平均もまた、直近安値時に26週線に接近も割り込むことはなく、なお26週線が下値サポートラインとなっている。26週線を割り込むことがなければ(あるいは、短期的に割れる程度ならば)、安倍首相がまだニコニコしていた5月頃の状況復帰もあると、テクニカル面からはいえる。問題は、異次元の国・中国だが、いわく不可解!

◆26週線沿いの上昇基調にある当欄チェック銘柄をピックアップしてみよう。1ページ内需関連・建設・道路など「国土強靭化計画」(もうすこし良いネーミングを考えたい)関連株にはショーボンドHD(1414)、横河ブHD(5911)、NIPPO(1881)、東亜道(1882)、日本道路(1884)、ライト工(1926)など道路関連、そして、大成建(1801)、清水建(1803)、鹿島(1812)、戸田建(1860)、セメントの住友大阪(5232)、太平洋セメ(5233)と10を超える銘柄がある。この日そろって人気となったが、いつ株価が動意してもいいだけの手掛かり材料とテクニカル面からの上昇基調がある。すぐそばにはこの日急騰した不動産、電鉄関連銘柄があり、日銀(8301)、片倉工(3001)は5月高値から前日安値1048円まで800円超転げ落ちたが、下落途上で抵抗した後はなく、シコリを膨らましてもいない。26週線割れで下げ止まった格好となったここは打診買いも良しであろう。■また、一六堂(3366)は第1四半期業績悪化は日経に先に報じられた。52週線で下げ止まるか?ならば、ここから買い直しも良しであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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