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2013/08/12

◆日経平均は前週末比95円安の1万3519円と反落。朝寄り付き前に発表された4−6月(第1四半期)の国内総生産(GDP)速報値が予想を大きく下回ったうえ、円が小反発で始まり高止まりしたことから、金融・不動産、内需関連が下げをリードし、夏枯れ閑散相場が続くなか次第に売りが広がっていった。出来高は17.7億株まで低下、昨年12月11日以来8カ月ぶり低水準となった。そして、出来高トップ10銘柄の出来高も4億343万株(昨年12月11日以来の低水準)にとどまり、全1部市場出来高に対するトップ10銘柄のシェアは22.7%まで低下。5月23日の過去最高出来高76.5億株、その直前の同月21日(出来高は62.5億株)の10銘柄シェア49.2%・・は遠い過去?「閑散に売りなし」との兜町格言など今や昔の話になった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘シニア投資ストラテジストの今週号リポート・タイトルは<「閑散大動き」相場を演出するヘッジファンド>とある。この日は、日経平均への指数寄与率の高いファストリ(9983)、ソフトバンク(9984)、京セラ(6971)、KDDI(9433)、任天堂(7974)は先週7日の大幅安に比較すると随分と小幅だが、他の銘柄が日経平均を押し下げているので、無理する必要が生じなかっただけかも知れないが・・。■7月鉱工業生産増が後押しした中国・上海総合株価指数はこの日続伸し6月19日以来の2100ポイント台を回復。香港・ハンセン指数は6月4日以来の2万2282ポイント引けとなった。一方、東京外為市場では海外の円高を背景に対ドルで96円10銭台に対ユーロで128円10銭台に上昇。東証市場では、原油・金など資源・鉱物価格高を追い風とした鉱業や非鉄金属、鉱業、卸売、石油・石炭などが上昇。一方、「アベノミクス相場」第1段をリードした不動産・金融関連はそろって前週からの続落基調から逃れることが出来ないでおり、輸出関連の動きは鈍い・・。

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◆当欄銘柄もきつい展開が続く。●ショーボンドHD(1414)は下値サポートライン26週線<3700円>前後で踏みとどまるか、下振れて52週線<3300円>前後まで試す動きに転じるのか?全般相場の強弱に素直に付いていくのか?ここからさらにウォッチングを継続しよう。●NIPPO(1881)も同様。●横河ブHD(5911)は若干余裕があるが、失速となれば急となりそうだから油断は大敵。■コスモ薬品(3349)は一時急反騰シーンがあったものの、上げ幅を縮めて終了した。下値に52週線が控えるが上値を26週線が抑える格好で11週間目に入った。気になるのはより短期相場を見る日足ベースでは200日線が下支えする一方、75日線が上値を抑え、両線が急接近中ということ。今14年5月期は2ケタ増収予想にも営業利益以下が1%台の増益予想にとどまること。7月度既存店売上高が前年同期月比2.4%増とここしばらくなかった低水準だったこと。1万円台でPER20倍にはいったん、売却を考慮したい。●王将フード(9936)は権利落ち分考慮後の最高値を更新したが、下げて終了したことも、いったん、「売り」とせよと迫っていることか・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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