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2016/01/15

◆1月第2週末、15日の東京株式市場で日経平均株価は前日比93円84銭(0.5%)安の1万7147円11銭と続落した。年明け2週連続安となり、下落幅は1886円60銭(前年末比9.9%安)と拡大した。年初来9営業日中で値上がりしたのは13日に496.87円高があったのみで8日下落と、582円73銭安に始まった大発会以来欧米以上に厳しい月央の展開となった。

 朝方は、米国株反発、NY原油先物高や非鉄市況高に加え、NY円安を受け円反落始動となったことから買いが先行した。しかし、来週には世界の震源地となった感のある中国が2015年10〜12月期国内総生産(GDP)など経済指標の発表を控えていることから警戒感が強まり円が上げに転じた。景気や企業業績への不透明感から、週末控えもあり、日経平均株価は次第に上げ幅を縮めていき、後場半ばには利益確定売りも出て1万7057円水準まで下げる場面があった。

 業種別株価指数で値下がり率上位となったのは金融、輸出関連。1位は保険1.94%の続急落、2位証券・商品1.63%安、3位水産・農林0.98%、4位に輸送用機器0.96%、5位電気機器0.87%、6位銀行0.83%、7位不動産0.83%、8位ゴム製品0.80%、9位その他金融0.72%安、10位には化学が0.58%安で続いた。

 一方、値上がり上位は空運2.62%、陸運1.22%、小売0.67%、ガス・電気0.55%、5位サービス0.48%、倉庫・運輸、そして、卸売を挟み食料品、医薬品と内需関連が続き、10位その他製品が0.16%で入り、11位ガラス土石、12位精密機器、13位情報機器と輸出関連が並んだ。

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◆昨年12月15日280円から1月13日2110円とストップ高を何度も繰り返し上昇してきたさくらネット(3778)も400円安の1555円ストップ安に転じ、8.34万株の売り物を残して終わった。筆者は門外漢であり、記してこなかった。が、反動安展開となるか?ここからどう展開していくのやら・・。

 一方、●サイバダイン(7779)には業容拡大への期待が大であり当欄もウォッチングを続けている。そして、テクニカル面でも上昇基調入り目前の今が肝心だと見ている。昨年8月に最高値(株式分割落ち修正後では2132円)を付け、今月6日に2094円と株式分割落ち後の高値を付け、この日は1840円と12日安値1818円に接近してきた。全般安展開とあって、相場の流れに沿って飛び込んでくる短期資金に左右されがちながら、同社事業に賛同する応援団として引き続き株価の展開をウォッチングしていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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