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2016/02/23

◆日経平均株価は前日比59円00銭安の1万6052円05銭と反落し、東証株価指数(TOPIX)も8.83安の1291.17と反落。17日からは日替わり上下げとなっている。昨年12月に2万円台回復も、その後は、戻しては下値を探る悪い流れとなっている。前月に一時割り込んだ月足ベース=長期ベースの移動平均線に対し、今月は前半から長期線を割り込み下げ幅を拡大する悪い流れから抜け出す後退戦のが続く・・。

 22日のニューヨーク市場は原油先物価格の大幅上昇を受け、NYダウ平均株価は欧州の反発に続き急反騰したことから、東京市場も買いが先行した。しかし、外為市場で円高ドル安展開となるなか、売りに押される格好となり、下値もみ合いで後場は終始した。出来高は23億2218万株と3日連続で25億株割れとなった。

 業種別株価指数ではNY原油先物高やLME銅・亜鉛・ニッケルなど非鉄高を受け、鉄鋼、非鉄金属、鉱業、海運、卸売が上位に入り、8業種が上昇したが、水産・農林、情報・通信、食料品、建設、小売など内需株や金融・不動産が値下がり率上位となった。

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◆そんななか、筆者郷土発祥の住友鉱(5713)が58円高の1218.5円と大幅続伸した。前場には1251.5円と上げ幅を拡大する場面もあった。22日の海外市場で銅・亜鉛など非鉄市況が上昇したことが買い材料となったものだ。日経平均株価が下げに転じるなか、戻り待ちの売りも出て1200円前半でのもみ合う展開となった。

 22日のNY金相場は4日ぶりに反落したが、LME亜鉛・銅・ニッケル相場が2%超上昇し昨年10月以来の高値となったことが後押しした。減産を背景に需給が締まるとの見方から海外非鉄市況が強気相場入りしたとされ、同社株や東邦亜鉛(5707)、DOWAホールディングス(5714)、三井金(5706)など非鉄金属株に買いが向かったものだ。

 「ロンドン金属取引所(LME)では生産削減により世界的に需給が締まっており、亜鉛相場は1781ドル/トンと上昇し1月12日に付けた6年ぶり安値から2割強上昇し、強気相場入りとされ、銅は前日比74.25ドル高の4702.0ドル、ニッケルは同193.5ドル/トン高の8756ドルとともに続伸している」との報道もあり、買いを誘った。もっとも、市況は日々変化するもの。明日のことは明日に聞くしかない。住友鉱も長期下落基調から抜け出せていない。引き続き、「買い」は、チャートの一段の好転、二番底確認を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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