2009/09/24
◆5連休明け、3、9月期決算企業の権利付き最終日の東京市場で、日経平均は前週末18日比173円高の1万544円と反発した。「3連休以上の連休明けは株高」との見方も当たった!?23日の米国市場は前日にNYダウなど主要3株価指数が揃って付けた08年10月初め以来の高値から反落。この日のアジア株もまた上海総合指数が大引けこそプラスで終ったものの、東京市場の取引時間中は軟調展開となり、他のアジア・太平洋主力市場が揃って下落した。そんななかで調相場が続いた。東京市場では、連休中の海外株式市場が底堅く推移し、為替も安定していたとし、輸出関連株や内需株が買われ、金融株安をカバーした。3、9月期決算企業の権利付き最終日で権利取りの買いも入った。■日経平均は8月31日に1万767円の年初来高値を付けた後、海外堅調をよそに調整色を強めていたが、この日の終値で10日の直近戻り高値を更新しており、短期的な値幅整理完了と受け取ることが可能となった。この日上げたことは不思議だが、31日の戻り高値突破となれば、中勢上昇基調にある確率が一段と高まる。
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◆当欄注目では、先駆した日電産(6594)は利益確定売りにひとり小反落したが、引き続き突っ込み場面を拾っていきたい。一方、液晶製造ラインの大型投資に絡むスクリーン(7735)は75日線に突き上げられ356円まで買われ、6月12日の年初来高値353円を更新した。3カ月超の上値ネックラインを突破したここから追撃買いしたい。
◆当欄注目の電気セクター大型株の東芝(6502)は一時497円まで買われ、4日に付けた年初来高値496円を1円だが更新。同社は18日に今10年中間期配当金に付いて、従来未定としていたが無配にすると発表した。しかし、クレディ・スイス証券が18日付けのリポートで同社株の投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」(強気)に引き上げ、目標株価を290円から640円に大幅に引き上げたことをより注目した買いが優勢となった。円高一服に伴い輸出株を買い戻す動きが広がっていることも追い風。■株価は2月23日の1980年9月以来28年5カ月ぶり安値204円を大底に上昇反転。500円台を目前に足踏みが続いてきた。しかし、原子力事業とNAND型フラッシュメモリ事業に経営資源を特化してきたことがここから先に収益をもたらす方向にある。28年ぶり安値の屈辱から脱しつつあるここから、500円台に乗せた時、次の時代のステップを踏み、上値を試す動きが期待される。
◆当欄注目のニチイ学館(9792)は、前週末に26週線を割り込んで終りがっかりさせられ、海外勢が銘柄をチェンジした感が強いと記した。が、この日は、買い戻しなどで急反発。民主党政権が介護関連事業を後押しするとの見方も伝わった。当欄では、26週線を生命線とした株価の動きを重要視し、前週の動きに懲りずチェックし続けたい。
◆また、民主党の農業・農山村対策、食料自給対策に絡み、引き続き、農業関連株をチェックしていこう。国内のみならず、中国・ベトナムなどアジアでの農業機械事業拡大関連としてクボタ(6326)を継続注目し、井関(6310)もチェック。一方、農薬関連では、日農薬(4997)が6月の年初来高値982円から前週末702円まで下げ、52週線でようやく下げ止まり?今しばらく52週線が下支えするかをチェックしよう。