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2008/02/07

◆タムロン(7740)が400円高の2415円ストップ高に買われ、ストップ高カイ気配で46万株弱の買いを残した。当欄では、団塊世代が定年時代を迎えた今、団塊世代の消費関連株としてデジタルカメラや同社が手掛ける交換レンズが人気化するとして注目してきた。団塊世代はかつてフィルム一眼レフカメラ時代をリードした世代であり、小型デジタルカメラブームを横目で見てきたが、デジタル一眼レフカメラ時代を迎えた今、団塊世代がどっとばかりに家電量販店の売り場に現れるようになった。そして、キヤノン(7751)、ニコン(7731)がデジタル一眼レフ市場でトップ争いをしている。で、タムロンだが、増額修正が遅すぎたというほかない。11月の中間決算発表時に増額すべきだった。あの時、通期予想を据え置いたばかりに、10月に4550円(株式分割落ち分を修正した後の過去最高値)まで買われた株価は、11月に急落し、1月には1837円まで下げてしまった。ここまで下がれば、4550円を突破するのは無理というほかない。当欄では、会社側の今期収益計画は慎重すぎる、一眼レフ市場の拡大が同社交換レンズの販売大幅増につながり、もっと収益は拡大するとしてきただけに残念。それでも、高値掴みの投資家の損を和らげるために、200日移動平均線や52週線など長期移動平均線が収れんする3300円台まで上げて欲しいものだ。同社の情報開示は、●タカラバイオ(4974・マザ)が、市場の動きを見ながら?積極的に適宜情報を開示し、株価に刺激を与えているのとは大違いだ。●日化成(4007)は来週にかけての押し目を拾いたい。

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◆7日、アジア市場の星取表は1勝6敗8休で、1勝は日本。8休は中国、台湾、韓国、香港など7日を旧正月休暇とする国や地域の市場。後場の東京市場は、いつもだと、アジア市場に揺さぶられるが、この日は入電がないうえ、業績がすこぶる好調だったうえ保有自社株の消却を発表した時価総額トップのトヨタ(7203)がこの日も好人気となったこともあり、日経平均は後場上げ幅を拡大した。それにしても、今期通期業績予想を減額修正する企業の多いこと!また、米サブプライム問題は道半ばであり、突っ込み警戒感が薄まれば、売り直されるリスクが残っていることは留意しておいたほうが良い。

◆当欄紹介銘柄では、大林組(1802)が8日14時に07年4〜12月期連結業績を発表する。1月31日に奥村組(1833)が今3月期連結経常赤字幅の大幅拡大を発表し、同日つけた直近高値594円から前日6日の386円まで暴落商状となったこともあり、大林組の減額修正リスクが指摘されている。大林組は7日もそうだったが昨年12月以来75日移動平均線を割り込んだところが底値となってきた。しかし、決算発表後、75日線(556円)を割り込むようだと、週明けにかけ500円割れを見にいく展開も予想される。■まるで冴えない展開が続く新興市場でも上昇基調銘柄はある。携帯電話加入手続き代理業のMTI(9438・ジャス)は、41万3000円まで買われ、3日連続で昨年来高値を更新した。あの嵐のような1月相場を月足陽線でカバーし、2月相場も好調だ。1月末に3月中間期業績予想の大幅増額修正を発表したことが急ピッチの株価上昇を後押している。利益確定売りをこなしつつ上昇基調を鮮明化している。中勢押し目買いで対応すべきか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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