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2014/07/14

◆7月第2週初めの東京市場で、日経平均株価は前週末比132円78銭と6日ぶりに反発した。TOPIX株価指数も同様に6日ぶりに反発した。値上がり銘柄数は全銘柄で75%に当る1361(日経平均指数採用銘柄では79%の)銘柄があった。前週末の欧米株式市場はポルトガルの銀行の財務懸念が後退したとの見方から反発し、そろって堅調展開となった。もっとも、15‐16日に予定されているイエレン米FRB議長の議会証言の内容を見たいとした流れと交差、前日の下げ分にたいするリバウンドは小幅にとどまった・・。■この日の出来高は今年7番目の低さにとどまった。直近3週連続で20億株を挟んでの推移となってきた流れはこの日も変わらず。にもかかわらず、下値は頑強だ。そんななか、積極化する日銀によるETF(上場投信)の膨大な買い越し額に対して懸念する声が聞かれ始めた。過剰な市場への介入が逆回転しはじめた時の怖さは、過去の市場が何度も経験済みだ。海外に目を向けると、今月過去最高を更新したNYダウなど米主要株式指標や独DAX指数を横目に、東京市場のパフォーマンスの悪さは時の政権、特に、安倍政権始動時から日経平均が上方展開を開始したこともあり、自らの政権の政策執行=株高的解釈もある「アベのミクス」相場に首相自ら関心を示すことは結構なこと。政策に加え、市場へのリップサービスがここまで奏功してきた。とはいえ、市場の下方膠着感が強まるなか、売買代金の2兆円台割れが続くようであれば、上昇エンジンへの着火は遅れかねない?

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◆幸い、3月期決算企業の第1四半期決算発表期に入る。発表が本格化するのは来週後半からだが、前哨戦がスタート。そして、企業決算の結果&今期予想に対するリアクション相場が花開くことになる。デイトレーダーにかき回され波乱の展開となる銘柄続出は勘弁してほしいものだが・・。■今週の発表予定では、17日16時安川電(6506)1Q、18日引け後に1Qの東京製鐵(5423)、同ジャフコ(8595)、そして、22日引け後では●日本電産(6594)、今月上場来高値を付けた●航空電子(6807)の各第1Q、24日では引け後の信越化(4063)1Q、アドバンテスト(6857)1Q、中間期決算のキヤノン(7751)、三菱鉛筆(7976)。25日は日立ハイテク(8036)1Q・・などがある。■既発表銘柄では1Q決算を前週発表後、急落した当欄銘柄の●一六堂(3366)!経常16%減益を目先資金が単純に売ったもの。「昨年は為替差益で水膨れしたものであり、税引き利益は今1Qに店舗改装に伴う1店舗損失計上があった結果!ということ。前期2Qには為替の水膨れはなく、リストラ費用も計上されており、今2Qから回復が数字に表れてくる!●15年2月期第1四半期(3-5月)を10日に発表済みの柿安本店(2294)は不人気銘柄だが、26、52週線沿いの上昇基調にあり、1Qは計上10%増益着地。前期2ケタ減益とあって今期は増益率が高まる!  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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