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2006/05/01

◆日照不足に泣いた4月が終わり5月に入った途端に快晴。最高気温は甲府市で33度台、練馬で31度台と上昇。東京にも今年初めての夏日が訪れた。前週まで着ていたスーツではさすがに熱!もっとも、簡単には夏日連発とはいかないようだ。明日は一転、東京大手町で12度低い17度まで下がるそうな。さて、連休の谷間、きょうあすの2日間きりの株式市場は市場参加者が少ないうえ、前週末の米国市場で1ドル=113円台へと円安ドル高が進んだことを受け、東京外為市場では113円台前半へと円高が進行。これで、輸出株物色の動きが鈍った。NY金はドル安を追い風に上昇し25年半ぶり高値に買われ、原油先物価格は反発した。が、関連銘柄が積極的に買いあがれる動きにはならない。

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◆さて、きょう注目株としたのは、SUNX(6860)だ。松下電工系の光電センサー大手。02年3月期に赤字に転落した後、底入れ反転。収益の急拡大が続いている。06年3月期は10%増収、16%経常増益で1月の増額修正値を上回って着地した。経常利益率15.5%、ROE(株主利益率)は15.3%ともに高い。韓国などアジアが好調に推移しており、国内では新生品のレーザー変位センサーがフル寄与している。今3月期は12%増収、17%経常増益見通しで、予想1株利益は142.1円と拡大する。昨年後半に急騰。年明け以降は3000円台が上値関門となっているが、下値も切りあがっており、丸4カ月の高値調整突破となれば、追撃買いしたい。実は、外国人持ち株比率がここ急伸しているのだ。引き続き下値を拾いつつ時折上値を試す動きが続きそうだ。

◆住友鉱(5713)が発表した07年3月期業績予想は極めて低い水準となった。経常利益は前期比20%減とした。ただ、同社の「業績はニッケルで利益を稼ぎ出す。株価は、金で市場人気を呼ぶ」パターン。市況物が中心ということから会社側予想が相当慎重な数字となるのはいたし方ないこと。だが、先行き増額余地は大。

◆本欄市場体温計・新日鉄(5401)は、全般ショック安時はいざしらず通常の軟調展開レベルでは、押し目は限定的だとみている。28日に発表した今07年3月期経常利益は16%減益だが、年初来高値から1割強下の410円台から下は拾っていきたい。株式市場はときには微妙な評価が見られるところ。今期経常2ケタ減益見通しの理由は、「在庫評価に伴う会計上の収益押し上げ効果があった」ため。前期は在庫評価が利益を押し上げ、今期はその評価益が計上されないだけの違いであり、本業はがっちり高水準の収益を稼ぎ出している。■繊維染色加工トップのセーレン(3569)は自動車内装品の伸張を背景に、06年3月期大幅増収増益見通しにある。株価は26週移動平均線を下値ネックラインとし下値を切り上げており、年初からの三角保ち合い上放れ、2000円相場への本格アタックが期待できそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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