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2007/05/28

◆東証1部市場出来高は15.68億株、売買代金は実質今年最低の2兆400億円台にとどまった。決算発表もピークが過ぎ、明朝は米国市場休場ながら、今週末には6月入り、重要経済指標の発表が相次ぐとあって、全般模様眺め気分が漂う。といっても、きょうは珍しくREIT指数を含む東証・大証・新興市場16株価指数すべてが上昇、値上がり銘柄数は1125(値下がりは468)に上り、個人投資家好みの銘柄も人気を集めた。アジア・太平洋17主要市場の星取表は12勝5敗(台湾・豪州・NZなど)で、注目の中国CSI300指数は2.19%上昇し初の4000ポイント乗せとなった。

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◆新興市場は売り物薄のなかを自律反発しており、リバウンドが続いている。ジャスダック売買代金は520億円と依然低水準。売りが本格的に出るのは、もっともっと上の水準であろう。といっても、上値が重いと感じ始めれば、相場は再び伸び悩むことになろう。とはいえ、1年半近くに及ぶ低迷が一息ついたばかり。もう少し、上値を試す動きが先行しそうだ。■昨秋、言われた「5月の三角合併の解禁」に絡む銘柄の人気集中場面なるものが見当たらない。が、あちこちで攻防戦が露出してきた。前号で紹介したように、<ひとつのきっかけがあれば・・>様相はガラッと変わるといってよい。

◆前号も紹介の日製鋼(5631)が、一時138円高の1709円まで買われ、上場来高値を更新。上場来2度目の大相場を驀進中だ。ケタ違いの大相場に発展すると期待して良いに違いない。この日は、「中国政府が、原発による発電能力を2030年までに現在の15〜20倍に引き上げる目標としていることが明らかになった」と27日付けの新聞が報じたことが手掛りという。本欄では「2015年に世界の原発受注がピークを迎える」との見方に沿って、原発関連株を紹介。テクニカル面で好転してきた銘柄を買い推奨している。●筆者の公式年間推奨銘柄の東芝プラシス(1983)は長期突っ込み買い。●前号紹介の原発メンテナンスとバルブで売上高の7割が原発関連である岡野バルブ(6492・東2)は、ここから、89年10月の1172円上場来高値更新を見据えた長期上昇相場を期待!●原発用にも期待のプラント用ポンプの帝国電機(6333)は05年2月上場来初めての大相場を展開中だ。今期予想PERは19倍台後半であり、まだまだ割高感は乏しく、上値を残している。●また、ニチアス(5393)もきれいな上昇基調を続けており、90年7月以来の高値をつけてきた。原発・石油向けプラント保温保冷工事が伸張しており、好業績・割安(PER16倍台)のかつての個人投資家人気の銘柄だ。

◆もちろん、日銀(8301)出資証券の上昇基調及び「新・金融街」構想まで話題が広がった都心再開発集中の流れから、含み資産株、再開発関連株を引き続き強気している。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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