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2010/11/09

◆日経平均は前日比38円安の9694円と5日ぶりに反落、TOPIXは4日ぶりに反落した。8日発表の9月ドイツ鉱工業生産指数が前月比減少したうえ、ギリシャ国債に続き、アイルランドやポルトガル国債の利回り上昇を受け欧州不安の再燃が懸念され、中国では資金流入を規制強化と伝わり・・日本円は独歩高した。8日、NY原油先物は欧州財政懸念にもめげず、08年10月以来の高値を付けた。また、NY金先物は史上初めて1オンス=1400ドルを突破した。しかし、この日の東京市場では、国内唯一金生産の住友鉱(5713)が小幅下げ、金属リサイクルの松田産業(7456)は大幅反落と先物高が株価を押し上げるには至らなかった。日経平均は直近4日間で578円上昇したうえ、9700円台に上値ネックラインを抱えていることもあり、利益確定売りが先行、資源関連や輸出関連セクターから下げていった。■先週のFOMC後に米国が追加金融緩和を発表した後、中国や欧州から批判が強い。過剰流動性は既に、株式市場、商品市場などでさまざまな形で露出しているが、さらに、来年6月までの金融緩和を実施とあって、さまざまな形でバブルが自国を襲うこと懸念している・・。バブル崩壊後にはどんな花も咲かない。守りにまわる先進国に対し、人口増大、経済拡大が続く新興国はアジアをはじめ多い。東南アジアなどの新興国は日本の戦後復興のように、どこの国でも一度は経験できる成長時代に入ったのだ。

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◆当欄1日号など何度も紹介した銘柄、戸田工(4100)が大幅反落し、終値で700円を割り込み、52週線を切った。8日に発表した10年9月中間決算は経常損益が7億円の黒字に転換した。ただ、通期経常利益16億円予想を据え置いたことで、失望売りを誘ったようだ。10月29日現在貸借倍率が0.99倍と95万株前後でわずかに売り残株数が多いが、信用需給が、どういう方向に転じるかをチェックしたい。そして、52週線を割り込むことはこれまでもあったが、52週線に対し上値が切り下がる格好でジリジリ下放れし始めた時は、処分売りすべきであろう。ただ、これまで通り底堅い動きで終始した場合は「買い」を継続すべきだ。●ウェザニュズ(4825)は08年8月、リーマン・ショック時から三角保ち合い相場が続いている。そして、昨秋以降は1200円を挟みもみ合う相場が続いてきた。ここから、4月の直近戻り高値1373円に接近、あるいは、これをクリアするまでは値動きと企業業績動向だけに注目したい。同社は気象情報サービスで世界最大手だが、海運向けデータ提供が伸びているうえ、国内での雷、竜巻、洪水情報ネットワークへの需要は先行き拡大が見込まれる。足元、経常利益は連続2ケタ増益予想ながら、今5月期予想PERは9倍台にとどまる。まずは、10月1日の直近戻り高値1232円を取った後、買い先行の気持ちで臨みたい。●ソフトバンク(9984)は10月1日に付けた年初来高値2800円を更新した。リーマン・ショック後の08年10月に付けた636円の上場来安値を大底とし、26週線、52週線に下支えされて上昇基調を描いてきた。いまさらではあるが、ジリ高基調のここは、打診買いの機会をうかがいつつウォッチングを開始!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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