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2011/11/18

◆11月第3週末、日経平均は前日比104円安の8374円91銭と反落、TOPIXも7.73ポイント安の719.98と反落した。17日の欧州市場では、スペイン国債の入札利回りが過去最高となり欧州債務懸念から欧州株は4日続落。米国では17日に発表された住宅着工件数、新規失業保険申請件数とも市場予想を上回り堅調だったものの、欧州債務懸念が重石となった。NYダウは2日連続で100ドル超の下げとなった。つれて、日本をはじめ主要アジア株はそろって1〜2%以上の急落と、暗い週末となった。■日経平均の終値は9月26日の本年最安値8374円13銭にわずか78銭を余したに過ぎず、TOPIXは16日に記録した09年3月以来の安値を更新した。様子見気分は強く、東証1部市場の売買代金は今週5日間とも1兆円を割り込んだ。

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◆問題は、欧州懸念のなかも下げ渋ってきたNYダウの動き。金融緩和期待に加え企業決算の好調、雇用・住宅という米経済の行方を占う2大ファクターに復調の兆しが背景にある。しかし、欧州危機の洪水にどこまで踏みとどまれるか?注目ポイントのひとつは22日に公表されるFOMC議事録。金融緩和に関連する言葉があるかどうか?もうひとつは、23日が米議会合同委員会による財政赤字削減計画策定期限であること。米国では24日は感謝祭で米国市場は休場だが、翌25日ブラック・フライデー(黒字の金曜日・感謝祭明け)からのの年末商戦がどこまでにぎわうかということ。■当欄でも注目してきたようにNYダウは欧州、アジア市場の下げをよそに、頑強なチャートを描いてきた。10月初めに8〜9月の終値安値を割り込んだものの、切り返し、10月28日には1万2231ドルと7月高値からの暴落以降の戻り高値を記録。200日線や26週、50週線をも上回ったことだ。もちろん、今、現在のチャートの形は、5月高値を頂点に、7月が二番天井、そして、10月高値が三番天井となる可能性があることを示唆している。10月に7月の高値を突破出来なかったうえ、今週末に50週線を割り込む可能性がある(17日現在50週線を割り込んでいる。が、26週線はかろうじて維持している)からだ。17日の日経平均は前日のNYダウが190ドル下げたにもかかわらず16円だが反発した。しかし、売買代金1兆円割れの貧しい相場からみて、米国株にもっと頑張ってもらうしかない状況の東京市場にほとんど余裕はない。今は、「買いは見送り」、「少々損なら売り」が基本だ。

◆当欄トップピックのマクドナルド(2702)はジリ高基調にあるが、世界のマーケットが暴風雨に襲われては耐えられない。が、手持ち資金に余裕があれば、厳しい場面で買う銘柄であり、暴落がチャンスとなる。このことはどの銘柄でも同じだが、安心感が違う。●嵐に向かって1口乗るなら思惑材料株であろう。日成ビルド(1916)もそのひとつ。きょうの終値は5円安の186円。16日の197円が頭となったが、週足は陽線で、チャートの格好も悪くはない。特定筋?の手のなかにすべて預ける格好だが、震災復興関連の低位思惑株として荒っぽい値動きが予想されるものの、あくまでお好み馬券のつもりで・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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