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2006/12/06

◆相場の怖さもしくは相場の愉快さ、相場の相場らしさをまたしても教えられた!楽天(4755・ジャス)である。きのう本欄は、「7分間切りで相場は終り、あと引けにかけじり安となってしまった」としたが。きょうは朝から一本調子で上値を追う展開。5000円高の5万8900円ストップ高となり、なお、ストップ高カイ気配で4019株の買いものを残して終った。確かに、日経平均もきのう、朝高の後、後場に入り軟化。大引けにかけて下げ幅を拡大した。そして、きょうは前場もたついた後、引けにかけ上げ幅を拡大した。まったく逆方向の終り方となった。■この違いは一体何だったのか?この日、午後2時発表の10月景気先行指数は4カ月ぶりに50%超となったことが背景、との声が聞かれた。5日の米外為市場での円高ドル安から、輸出株中心に軟調展開が予想されたが、米国株だけでなく、世界各市場から過去最高値更新のニュースが相次いで飛び込む世界同時株高とあって、市場体温計・新日鉄(5401)は545円まで買われ、5日連続で年初来高値を更新し16年4カ月ぶり高値となり、自動車株や電機株など輸出主力株が買い直され、NY原油先物安にもかかわらず、国際帝石HD(1605)など資源関連株も買われる状況に転じ、東証1部市場の値上がり銘柄数は1251に増えた。

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◆楽天は前日迷わされたものの、この日の結果は、期待通りだった。つれて、中小型株が中心の新興市場や2部株市場は息を吹き返し始めた。マザーズ市場の売買代金はきょう1000億円を超えてきた。ジャスダック平均は8日続伸となり、2部株指数は10日続伸した。新興市場で時価総額トップの楽天が二番底を確認し本格的な上昇相場に入ったと見られることから、1月の惨劇以降、個人投資家に見放されてきた新興市場の不幸な相場は終止符を打ったと見てよい。楽天の目先の上値ポイントは、200日線(6万9666円)もしくは52週線(7万5331円)となる。

◆きょう久々に銀座伊東屋に行き、今週末3カ月の日本滞在を終えてソウルに帰る姪っ子へのプレゼントを買った。そのなかに三菱鉛筆(7976)が7月に発売した油性ボールペン「ジェットストリーム」もあった。なめらか書き味がいい。株価はいったん利益確定売りとしたが、きょうは91年4月以来の1800円乗せとなった!10月中旬の1300円台からノンストップの上昇だ。

◆日本電産(6594・大)は2月以来の1万円台乗せを目標に攻めたい。6日付けの日経新聞朝刊で「自動車の燃費規制強化に伴う省エネモーターの開発を本格化する。2010年には現在200億円規模の自動車部品事業を2010年度に1000億円規模に拡大する考えだ」と報じた。同社は先にフランス自動車部品会社から車用モーター事業を買収済みであり、期待は膨らむ。「強気」。●ホンダ系で今春合併した部品メーカー・エイチワン(5989)は好業績かつ割安感が強い。26週、52週線に下支えられ、今週は「下ひげの長い陽線を引きそうだ」、このことは、来週以降の上値挑戦を示唆している。●筆者の中長期強気は、17世紀創業の機械・鉄鋼商社の岡谷鋼機(7485・名)。新日鉄株1900万株、トヨタ自690万株を含む全保有株数1億弱の含み益は拡大するばかり!きのう3カ月ぶりに1600円台に乗せてきた。好業績・割安株として強気買い!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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