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2005/06/30

◆平均株価は5月に続き6月も月足陽線でバトンを7月につないだ。重要経済関連ニュース発表を前に見送り気分は強く、きのうと同様に上下幅50円未満の小動きに終始した。あす発表の日銀「短観」では好材料出尽くし感が出ないとも限らない、が、ポイントは今夜の米FOMCに続くFRB(連邦準備制度理事会)の声明。どのような金融、金利政策を選択するのかが注目される。◆直近の原油先物価格の急反落や1ドル=110円超の円安ドル高はハイテク株、自動車株など輸出関連株を下支えする。◎本欄注目のマツダ(7261)は02年4月高値にあと5円と迫る422円まで買われた後、反落したが、シスメックス(6869)やイビデン(4062)、島津製(7701)のように静かだが着実に高値を更新しつづけていることから今も強気の展開を予想している。マツダの場合は、昨年12月に工場火災があり、アナリストの多くが300円割れ寸前の安値圏で投資判断を引き下げ、弱気をぶったことが逆に好結果(追随買いが見切売りしていった)を呼んだ。◎きょう市場で話題になったのは、三洋電(6764)に対し、ゴールドマン・サックス証券が「株式市場は同社の将来を過度に悲観している可能性がある」と指摘、「バックミラーを見るな!」、「液晶事業に続き、半導体事業の処理が進めば、三洋の抱える構造問題のコア部分は処置できる」とし、「投資チャンスを探るスタンス」を強調したこと。同社株には日興シティGが「2H」で目標株価330円、としているのが目立つくらいで、「弱気」、「売り」の投資判断がオンパレードだ。本欄では、昨年12月のマツダ並みの強気にはなれないが、かつての東京三洋電機時代の遺産を考えれば300円台割れで打診買いをしてもよいとは思う。しかし、◎それならば現在進行中の中期計画の後に渋谷再開発が控えている東急(9005)の500円割れ買いを優先したい。◎あるいは、「9月の新経営陣による経営計画が発表されるまで様子見」とアナリストに叩かれている本欄市場体温計候補ソニー(6758)の買い場を探したい。■さて、ヤマタネ(9305)は2カ月に及ぶ上値関門突破が期待されるが、三角保ち合いが煮詰まるばかりではぐらかされ続けている。しかし、保ち合いは放れた方に付くのが相場の基本。それまで打診買いをして待ちたい。◎日バルカー(7995)が週足好転。350円台突破で新たな相場入りが期待できそうだ。◎RCI浮上中の遠藤製作(7841・ジャス)の目先リバウンドが狙えそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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