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2015/08/24

◆日経平均株価は前週末比895円15銭(4.6%)安の1万8540円68銭と前週末の大幅下げをさらに上回る今年最大の下げとなり5日続落した。東証1部の99.4%となる1880銘柄が下げる全面安展開(値上がりは8銘柄)となり、国内トップ企業の●トヨタ(7203)が506円(6.7%)安の6994円と大幅に下げ幅を拡大し、昨年11月以来の7000円割れと安値引けとなったことが象徴する「異常な事態」展開となった。前週末の欧米株式市場がそろって続落基調となったうえ、先に連日で金利を引き下げて今回の世界同時株安の引き金を引いたのは中国の経済減速懸念だが、その後、中国株の株価続落基調は止まず、上海総合指数はこの日、一時9%下落となるなどアジア株も全面安商状となり、世界的なリスク回避の波が広がった格好に。東京市場では、年初来安値更新銘柄は全体の27.8%にあたる526と拡大した。世界同時株安から抜け出すカギを握るのはやはり、中国か利上げ観測が頭によぎるアメリカか?東京に期待したいが・・。この日の業種別株価指数は全業種が下落したが、値下がり率1位は銀行7.83%の大幅続落で4月1日以来の低水準に下落。2月以来の200割れが目前となり、昨年10月後半以来10ヵ月ぶりに長期線割れとなった。2位には不動産が7.72%安、3位鉄鋼7.00%安と続いた。一方、値下がり率下位順で1位の水産・農林でも3.96%の大幅5日続落となった。

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◆そんななか、筆者チェック銘柄も完敗、唯一、前日1200円超の大幅続落となった神戸物産(3038)が130円高の1万1680円引けとなったことが救いといえるが、厳しい結果となった。相場は大きな流れに逆らわずという。中途半端に落ちてくる投資家の「意志ある」株価に逆らわず、全般落ち処が見え始めたころから腰を上げたい。全般反発初動に乗るか、それとも、数日の反発ぶりを見た後に出動するか?海外相場展開と日本株が引き続き、同時進行していくのか?日本株が先行して出立するか不明だが、個別株では期を見て打診買いを入れるタイムングをはかり始めても良いか?そのひとつの銘柄が神戸物産といえる。もっとも、日経平均の2万円回復は?、日経電子版アンケートでは当面は1万9000円台ボックス圏推移が多かったという、が。個別銘柄でも自分得意の銘柄に絞って打診買いを入れていきたい。●もうひとつは、トヨタなどトップ銘柄群から選びたい。筆者長年の注目株では200線、52週線が下値に控えているプリマハム(2281)の買いや、ここから一段安場面を見た時の東急(9005)など当欄トップ注目株群の買いを引き続き考えている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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