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2007/04/03

◆やっと、東芝(6502)がきた!筆者年間注目株の東芝プラシス(1983)に先導される格好で。そして、前日厳しい状況に落ちかけた日立(6501)、三菱重(7011)は、東芝に励まされる格好で反発し、新日鉄(5401)は5日ぶりに反発した。東芝プラシスは昨年2月高値を13カ月ぶりに更新し、96年8月以来10年7カ月ぶりに1000円を回復し高値引けした。年間注目株の基点となる昨年大納会終値738円から35.5%の上昇となったが、値上がり率競争のゴールは今年の大納会。上位は2〜3倍化する銘柄が占める。そこまで東芝プラシスの求めるのは無理というもの。だが、PER30倍ならば1200円台があっても不思議はない。3日付けの日経新聞朝刊が、「日本原子力産業協会がまとめた06年末時点の最新の世界の原発動向で、稼働は429基あり、建設中が35基、計画中は47基ある。新たな計画が新興国中心に動き出している」と報じたことが、前日ようやく動意し始めた東芝を後押しした。なぜ、日立?東芝でないの?といった格好でここまでに本欄に記してきたように、「事業の選択と集中」を進め、デジタル機器、フラッシュメモリー、原子力発電に事業を絞ってきた東芝を推してきた。そして、先導役を東芝プラシスに託した。●また、以前、紹介したように東芝機械(6104)も、主力の成形機の好調が続いているうえ、今後は東芝グループの原子力発電プラント向け大型工作機械の受注が期待される。08年3月期も2ケタ増収増益が期待できそうだ。株価は1月後半から1200円前後が上値関門となっており、この関門突破が不可欠だ。しかし、24カ月線沿いに下値を切り上げてきた相場の着実な上昇がある。3月高値1235円突破はそう難しくない宿題であろう。

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◆前号ちょこっと紹介の東海カーボン(5301)は51円高で終り、2月27日の年初来高値1045円突破が目前だ。新光証券が新規に最上位の投資判断「1」でカバレッジを開始したことが、買いを誘った。

◆また、NY原油先物価格は1月のバレル50ドル割れで底入れし、先週一時68ドル台をのぞくなど頑強な相場が続いている。新日石(5001)のさまざまな非中核事業には夢が宿っている。資源開発関連人気は意外と奥行きが広く、まだまだ相場を残す。●銅と石油開発を併せもつ新日鉱HD(5016)も4ケタ定着が期待できそうだ。

◆前号で紹介の伯父が桜の季節の中で逝った。葬儀のため、<本欄は明日4日と5日は休載とさせていただきます>。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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