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2010/09/07

◆日経平均は前日比75円安の9226円と5日ぶりに反落した。直近4日間で438円(4.37%)の大幅反騰したこともあり利益確定売りが出やすくなっていたうえ、6日のNY市場は休場(レーバーディ)だったが、欧州金融機関への懸念が再浮上しユーロ、ドルが下落。輸出関連、素材・資源関連株など景気敏感株が下げた。17時現在では、円は27銭高の1ドル=83円88〜91銭と東京市場では1995年6月以来15年ぶりの83円台となり、対ユーロでは1円24銭高の107円30銭と急伸した。■米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が、7月に発表された欧州連合によるストレステスト(健全性審査)の結果に対して、一部金融機関の国債保有額が少なく評価されていると市場を逆撫でする情報を伝えたうえ、ドイツでは新基準が導入されることで銀行大手は増資が必要になるとの指摘があり、円は主要通貨に対し全面高となった。

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◆かつて、「大きく下げた後の反発相場は、通常3日間もしくは3週間はもつ」と先輩によく言われたものだが、戻り相場はきのうまでの4日連騰で終ってしまった?3日付けの当欄では、「<米雇用統計が想定以上に落ち込むことがなく、米国株が堅調で、円が軟調だった>とすれば、「この2週間の週足が、上値を試しに行く相場を示唆している」ことから、9500円台回復は簡単といえる。米国相場を支えているのは、景気後退を避けるため、超低金利を継続してきた結果、過剰流動性が生まれていることであろう」と記したが、間違ったか!?■いずれにしても、「強気」で臨みにくいことは、これまで記してきたとおり。見送ることも「休むも相場」という言葉があるように大事なこと。とはいえ、それなりの戦い方はいつだってある。引き続き、しぶとく中長期移動平均線にぴったりと寄り添い下値切り上げ型相場を継続している銘柄を注目していこう。買うときはロスカット価格を設定し、かつ、いざというときは、必ずロスカットをすることを条件に打って出て行こう。それくらい、厳しい展開が続いているのだ。

◆あみやき亭(2753)が1300円高の24万3000円と4日続伸した。200日移動平均線に下支えされた三角保ち合いが前週末に23万円台前半で収斂していたが、200日線から放れはじめたことで、上放れが期待できる構えになってきた。同社は焼肉店「あみやき亭」などを直営展開するが、今11年3月期連結業績予想は前期比22%増収、11%経常利益の見通しにあり、予想PERは16倍台割れ水準だ。株価は、今年4月にリーマン・ショック後高値29万3800円を付けた後、調整色を強めていた。しかし、8月中旬以降は200日移動平均線沿いにゆっくりではあるが頑強な動きで着実に下値を切り上げる展開が続いてきた。そして、前日に75日線を上抜き、きょうはプラスかい離幅を拡大した。出来高は100株未満とわずかではあるが、目先、5月、6月、7月と上値ネックラインとなってきた26.4万円から27万円台を目指す相場が期待できそうだ。ロスカットは200日線から1割下放れした水準としたい。●また、先に紹介した、最後の上値関門である52週線超えが期待される日農薬(4997)は、突っ込み場面を待ち、底堅さを確認した後まで待つべきか?ウォッチングを続けたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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